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【令和最新】30歳の平均貯金額は?おすすめの貯蓄方法も解説

【令和最新】30歳の平均貯金額は?おすすすめの貯蓄方法も解説

Work

2023/12/22

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2023/12/22

【令和最新】30歳の貯金額の平均はどのくらい?
【令和最新】30歳の貯金額の平均はどのくらい?

30歳代からの貯蓄は戦略的に

 

30歳代からの貯蓄は戦略的に

 

30歳代ともなれば社会人としての生活にもすっかり慣れ、体力、気力も充実する時期。仕事ならば昇進や転職などのステップアップ、私生活ではプライベートの充実や結婚や出産などのライフイベントが進行中、もしくはこれから待ち受けているかもしれません。

 

今後、自分の描いた未来を実現するには、30歳からの貯蓄がカギです。同年代はどのくらいの貯蓄があるのか、どんな方法で貯蓄するのか、将来に向けたマネープランを考えましょう。

岡村尚昭さん

岡村尚昭さん

岡村尚昭さん

2級ファイナンシャルプランニング技能士、宅地建物取引士を所持。富裕層向け不動産コンサル業、建築・土地活用・不動産賃貸業に携わりながら自身の経験/知識を活かし金融関係、お金と暮らし、不動産全般(不動産売買/建築)などの記事執筆や監修に携わる。

岡村尚昭さん

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岡村尚昭さん

2級ファイナンシャルプランニング技能士、宅地建物取引士を所持。富裕層向け不動産コンサル業、建築・土地活用・不動産賃貸業に携わりながら自身の経験/知識を活かし金融関係、お金と暮らし、不動産全般(不動産売買/建築)などの記事執筆や監修に携わる。

30歳代の平均貯蓄額 単身世帯の平均値606万円、中央値56万円

 

30歳代の平均貯蓄額 単身世帯の平均値606万円、中央値56万円

 
30歳代の平均貯蓄額は平均値と中央値に大きな差

「30歳代は、貯蓄のスピードが変わってくるタイミングと言えるかもしれません。実家暮らし/ひとり暮らし/既婚/子どもの有無など、それぞれの環境により平均貯蓄額が大きく変わります」と、岡村さんは言います。

 

「家計の金融行動に関する世論調査」(令和3年)によると、30歳代の貯蓄額は以下のように報告されています。

【30代世帯の金融資産保有額(総世帯)】

30代世帯の金融資産保有額(総世帯) 平均値 中央値
二人以上世帯 金融資産を保有していない世帯を含む場合 752万円 238万円
金融資産を保有している世帯 986万円 400万円
単身世帯 金融資産を保有していない世帯を含む場合 606万円 56万円
金融資産を保有している世帯 965万円 294万円
30代世帯の金融資産保有額(総世帯) 平均値 中央値
二人
以上
世帯
金融資産を保有していない世帯を含む場合 752
万円
238
万円
金融資産を保有している世帯 986
万円
400
万円
単身
世帯
金融資産を保有していない世帯を含む場合 606
万円
56
万円
金融資産を保有している世帯 965
万円
294
万円

※参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和3年度)」

「金融資産を保有していない世帯」というのは、株式や投信、銀行や郵便局の口座を持っていない、もしくは口座を持っていても「運用や将来への備え」がない、と回答した世帯です。

 

注意したい点は、平均値と中央値に大きな差があることです。

 

「平均値」は、全ての数値の合計を母数で割った数。そのため、極端に高い/低いなどの「外れ値」に大きく左右されてしまいます。こういった場合、より実態に近いとされているのが「中央値」です。中央値は、全ての数値を順に並べたときに中心となる値です。

 

たとえば、金融資産を保有していない世帯を含めた貯蓄額の中央値は、二人以上世帯の場合で238万円(平均値/752万円)、単身世帯では56万円(平均値/606万円)と、平均値よりぐっと下がっているのが分かります。

 

ただし、上記の数字と自分の金融資産額を比べ、「平均値を下回っているから少ない」「中央値を上回っているから安心」と数字上の大小だけで判断しないように注意しましょう。将来必要になる金額は、今後発生するさまざまなイベントにより変わります。

 

また、30歳と39歳で金融資産額が大きく違うのも当然です。ピンポイントで「30歳」をターゲットにした統計は発表されていませんが、20歳代世帯の金融資産額と比較してみましょう。

【20代世帯の金融資産保有額(総世帯)】

20代世帯の金融資産保有額(総世帯) 平均値 中央値
二人以上世帯 金融資産を保有していない世帯を含む場合 212万円 63万円
金融資産を保有している世帯 344万円 201万円
単身世帯 金融資産を保有していない世帯を含む場合 179万円 20万円
金融資産を保有している世帯 302万円 100万円
20代世帯の金融資産保有額(総世帯) 平均値 中央値
二人
以上
世帯
金融資産を保有していない世帯を含む場合 212
万円
63
万円
金融資産を保有している世帯 344
万円
201
万円
単身
世帯
金融資産を保有していない世帯を含む場合 179
万円
20
万円
金融資産を保有している世帯 302
万円
100
万円

※参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和3年度)」

たとえば、金融資産補保有している世帯の中央値の場合、

 

二人以上世帯 … 20歳代/201万円、30歳代/400万円

単身世帯 … 20歳代/100万円、30歳代/ 294万円

 

と、30歳代は20歳代の倍以上の金額となっています。

 

そのため、30歳時点での金融資産額が、前述した「30代世帯の金融資産保有額(総世帯)」と大きくかけ離れてしまっていたとしても、焦るタイミングではないと言えるのではないでしょうか。

ライフプランに合わせて、賢く貯める?堅実に貯める?

 

ライフプランに合わせて、賢く貯める?堅実に貯める?

 
ライフプランに合わせて、賢く貯める?堅実に貯める?

30歳代に入って今後のライフプラン上、必要とされる金額について考えてみましょう。

 

・挙式、披露宴・ウエディングパーティー

平均費用は約303.8万円、ご祝儀総額の平均は約180万円と言われています。規模や参加人数、また親・親族からの援助額により変動しますが、平均的に自己負担額約147万円が必要になると言われています。

 

参考:リクルートブライダル総研「ゼクシィ 結婚トレンド調査2022」調べ

 

・出産

公立病院、私立のクリニックにより変動しますが、平均値は約46万円です。また、健康保険法に基づく出産一時金制度により、原則として42万円が支給される制度もあります。ただし産後もさまざまな費用が必要になるため、ある程度の貯蓄があると安心です。

 

参考:厚生労働省「出産育児一時金について」(2020年)

 

・住宅購入

住宅購入費用の平均は、建売住宅で約3,495万円、マンションで約4,545万円と言われています。ただし住宅はエリアや相場によって変動が大きいため、あくまでも参考値として捉えておきましょう。

 

参考:住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査」(2021年)

 

・子どもの進学

教育費用の平均も公立/私立により大きく変わります。幼稚園~高校(全日制)まですべて公立の場合は約500万円、すべて私立の場合は約1,800万円と言われています。

 

参考:文部科学省「平成30年度子どもの学習費調査」(2019年)

 

 

「この先に予測されるライフイベントにどれだけ注力するかは、大きな消費判断をどのタイミングで行うかにもつながります。ただし大きくは収入が変わらない場合もあるので、優先順位を明確にした予算配分がポイントですね。たとえば、自分たちらしさを優先したい挙式は平均以上に費用をかけるが住宅の購入は急がないなど、貯蓄額などに応じた長期的目線で考えましょう」

 

多様化する現代、ライフプランも人それぞれです。今後のライフプランに応じた貯蓄をしていく必要があります。では、「賢く」貯める、「堅実に」貯めるの2つに分けて、今後にむけて知っておきたい貯蓄方法を紹介します。

 

【賢く貯める】

計画的に毎月一定額を運用に回す「iDeCo」「一般NISA」「つみたてNISA」は、どれも資産形成のための制度です。

 

・iDeCo

「個人型確定拠出年金」とも呼ばれ、国民年金や厚生年金とは別に、自分で老後資金を作るための私的年金制度です。毎月積み立たてる掛け金を運用し、積み立てた資金や運用益を60歳以降に受け取ることができます。掛け金は所得控除の対象となり、受取の際も控除対象となります。

 

「短期的なメリットとして所得税の節税効果を期待できる一方、基本的に60歳以降まで運用益を引き出すことはできないため、長期的な視点で資産形成が期待できる言われています。そのため、無理のない範囲での運用がおすすめです」

 

・一般NISA/つみたてNISA

少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。一般NISAの非課税枠は年間120万円まで、期間は5年間で、対象商品は投資信託などです。一方、つみたてNISAの非課税枠は年間40万円まで、期間は20年間。

 

現在は一般NISAとつみたてNISAの併用はできませんが、2024年より施行される改正法により主に以下の4点が変更となります。

(1)一般NISAとつみたてNISAの併用が可能に

(2)年間非課税投資上限額が最大360万円に拡大

(3)生涯非課税限度額が最大1,800万円で新設

(4)非課税保有期間の無期限化と制度の恒久化

※2023年1月末時点

 

この法改正を受けて、より高額な運用にも対応できるようになりました。

 

「iDeCoと異なり、投資額(掛け金)は所得控除の対象にはなりません。一般NISA/つみたてNISAは、積極的に資産を増やすことを目的とした、アクティブな資産形成を支援する制度です。いつでも運用益を受け取れるという特徴があり、いざという時に現金化することができるのもメリットですね」

 

 

【堅実に貯める】

「収入―支出」で算出される金額が貯蓄可能金額です。自分の収入と支出を把握し、支出をできる限り抑えたり、「収入(収入―貯蓄額)―支出」と考えるようにしましょう。

 

・積立式定期預金

計画的に毎月決まった日に預金の積み立てをして、目標額を目指す定期預金。結婚費用や進学費用、住宅購入資金など、目標額を設定した貯蓄にも向いています。

 

・ミニマム(ミニマル)ライフ

本当に自分に必要なものだけを突き詰め、必要最低限のものを所有する生活様式です。飾り気や無駄のない「シンプル」とは違い、最低限の「ミニマム」/できる限り減少させた「ミニマル」で生活すること。自分の価値観を研ぎ澄まし、モノに縛られない豊かな生活を目指しますが、自分がその生活を心地よいと感じられることも大切です。

 

・貯金専用口座の開設

日常使いの口座とは別に、決して下ろさない「お金を貯める目的だけの口座」を開設する方法もあります。一般の銀行と比べて金利が高いと言われる、ネット系銀行なども検討してみましょう。

 

・家計簿アプリの導入

毎月の収入/支出を一覧で把握することで、無駄遣いを発見しやすくなります。レシートを撮影するだけで自動的に入力されたり、銀行口座やクレジットカードと連携できるアプリもあります。毎月のお金の流れを視覚的に確認することで、支出の見直につながることも多いでしょう。

 

・クレジットカードを賢く利用

クレジットカード払いは、利用額に応じてポイントが付与されるのが大多数です。このポイントをほかの商品と交換、またはギフト券やマイルなどに交換することで、日常の支出の足しにする、もしくは大きく貯めて旅行など自分へのご褒美に使うこともできます。

 

「堅実に貯めるというのは貯蓄の基本です。家計を見直すことは即効性があるため効果も感じやすいですが、貯蓄のために我慢しすぎるのは厳禁。今まで家計の管理をしていないならまずは家計簿アプリからスタートする、貯蓄額が積みあがるのが楽しみにつながるなら貯金専用口座を開設するなど、自分に合った方法を見つけることも大切です。節約するだけでなく、クレジットカードのポイントやサービスをしっかり理解し、お得に消費するという観点も忘れずにおきましょう」

短期・中期・長期ビジョンを見据えたプランニングが重要

 

短期・中期・長期ビジョンを見据えたプランニングが重要

 
短期・中期・長期ビジョンを見据えたプランニングが重要

30歳代であれば、一般的に「老後」と言われる65歳まで、およそ30年。長期的な資産形成に大切な時期となりますが、まだまだ未来は変えられるタイミングです。リタイアまでの折り返し地点であり、日本人の平均寿命の半分にも満たないことを考えると、むしろこれからの向き合い方が重要になってくるでしょう。

 

しかし「とにかく節約して貯蓄にまわし、お金を貯めること」自体を目的とするのも大切ですが、「貯蓄もするが体力も精神力も充実している今だからこそ、勉強/経験すべきことにはお金を使う」のも重要です。

 

岡村さんによると「貯蓄や資産形成において、プロに相談することで解決できることもありますが、貯蓄や資産形成でいちばんの推進力になるのは、目標に向かうための前向きな気持ち」とのこと。

 

まずは「人生の目標」に合わせたプランニングが先にあり、それを実現する方法の一つが貯蓄である、と考えましょう。自分の目的に合わせて貯蓄方法を取捨選択し、必要な出費は惜しまず、今後の目標に合わせて賢く貯蓄していきましょう。

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