法人カード(ビジネス・カード)の6つのメリットや選ぶポイントを解説
法人カード(ビジネス・カード)の6つのメリットや選ぶポイントを解説
2024/09/30
2024/09/30
個人事業主・中小企業経営者をサポートするクレジットカード「法人カード(ビジネス・カード)」。キャッシュフローの改善や経理業務の効率化など、さまざまな角度から事業の発展・効率化に寄与しますが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は、法人カードがもたらす具体的なメリットや、カードを選ぶ際のポイントに加え、アメリカン・エキスプレス(アメックス)が発行する、事業におすすめのカードもご紹介します。
法人カード(ビジネス・カード)を作るべき6つのメリット
法人カード(ビジネス・カード)を作るべき6つのメリット
事業用のクレジットカードは、以下の3種類に大別されます。
- 個人事業や中小企業の事業効率化などを叶える「法人カード(ビジネス・カード)」
- 大企業・中堅企業で従業員の経費管理やガバナンス強化のために利用される「コーポレート・カード」
- 大企業間での取引に使用される「パーチェシング・カード」
ここからは、個人事業主・中小企業経営者をサポートする法人カードの、6つの主要なメリットを解説します。
▼法人カードとコーポレート・カードの違いはこちらの記事でも解説しています
ビジネス・カード(法人カード)とコーポレート・カードとの違いとは?
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・カード」
参考:アメリカン・エキスプレス「コーポレート・カード」
1)キャッシュフロー改善に期待できる
仕入れなどで法人カードを利用した場合、支払い先が数社にわたったとしても、実際に支払いを行う日は、クレジットカードの支払日のみです。カードを利用した支払いは、即日キャッシュアウトせず、カード会社への支払い日に集約されます。そのため、カードを利用した日から実際の支払日(カードの支払日)までの猶予が生まれ、資金の調整もしやすくなるでしょう。
万が一、資金がショートしそうな場合も、支払いまでの猶予期間で対策を講じることができます。借り入れる必要がなくなれば、返済利息などの不要な出費を回避できるでしょう。カード会社によっては、分割払いやリボ払いを選択することも可能です。
2)さまざまな「効率化」や「削減」を実現できる
経費処理の効率化は、法人カードの大きな利点です。たとえば、カード利用情報を会計ソフトと連携させることで、経費の仕分けが自動化できるなど、経費処理業務の削減に貢献してくれます。そのため、経費処理に割いていた人的リソースを、他の業務に振り分けることも可能。
カードの利用履歴をオンライン上で迅速に確認できるため、出費の管理が容易になるのも大きなポイントです。
さらに、経費削減の面でも効果を発揮します。たとえば、追加カードを利用すれば従業員の経費精算が不要になり、経費振込が不要になるでしょう。取引先への支払いを法人カードに一本化すれば、個別に発生していた振り込みも不要になります。一度あたりの振込手数料は少額でも、年間で考えると大きな経費削減につながるでしょう。
3)従業員用の追加カードが発行でき、コストの一元管理ができる
従業員用の追加カードを発行すれば、コストの一元管理が可能になるため、経理業務の軽減にも貢献します。
ビジネス・カードの利用明細には、いつ、どこで利用したかも記載されます。従業員用の追加カードの利用状況もオンライン上で随時確認できるので、不正な支出や私的流用のリスクを抑えられるでしょう。
4)支払い額に応じたポイントが貯まる
法人カードでも、支払い金額に応じたポイントを獲得できることが一般的です。獲得したポイントで備品購入ができたり、支払い金額などに充当したりすることも可能。年会費の支払いにポイントを利用できるケースもあります。ポイントをマイルに移行すれば出張費も節約できます。
5)プライベートと事業の支出を明確に区別できる
事業用の法人カードを利用すれば、事業での支出とプライベートの支出を明確に分離することができ、毎月の経理業務に加え、確定申告や財務諸表の作成を行う際の手間を削減できます。
公私の支出が明確に分離できていれば、間違えてプライベートの支出を計上してしまうリスクも回避できます。
6)事業向けの付帯サービスを利用できる
法人カードには、ビジネスの可能性を広げるさまざまな付帯サービスが用意されています。
アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードに付帯するサービスについては、後述する法人カード(ビジネス・カード)選びは事業ステージにフィットした付帯サービスがポイントの項目で、詳しく解説します。
アメックスの法人カード(ビジネス・カード)のメリット
アメックスの法人カード(ビジネス・カード)のメリット
アメリカン・エキスプレスでの法人カードの呼称は「ビジネス・カード」です。
- アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード
- アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード
- アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・グリーン・カード
アメックスの3種類のビジネス・カードは、さまざまな付帯サービスやきめ細やかなサポート、柔軟に選択できる支払い方法など、多角的にビジネスパーソンをアシスト。多くの個人事業主・中小企業経営者から高い信頼を獲得し、日本の法人カード(ビジネス・カード)市場で大きなシェアを占めています。
加えて、アメックスのビジネス・カードは、利用可能額(利用限度額)がカードの種類によって一律に設定されていないのも大きな特長。そのため、付帯サービスなどに注視してフレキシブルにカードを選ぶことができます。
ここで、充実したサポートや付帯サービスの一例をご紹介しましょう。
・きめ細やかなフォロー体制が整っている
アメックスでは、ビジネス・カードの専門コンサルタントチームを設置し、ビジネス・カードの効果的な活用方法などのアドバイスを行っています。
カードの利点を最大限に発揮させるにはどう活用したら良いか、自社のビジネス発展に貢献してくれる付帯サービスの紹介など、具体的な相談をコンサルタントチームにできるのは、アメックスならではの強みです。
・ビジネス拡大のためのサポートや付帯サービスが充実している
事業展開を手助けしてくれるサポートも充実しています。
たとえば、従業員用の追加カードでも無料で発行できるETCカードは、経費管理の面でも役立ってくれます。
また、「ビジネス・マッチング」を活用してアメックスが主催するイベントに参加し、さまざまな経営者と交流を図ることで、他業種とのコネクション構築や自社PRをはじめ、新たな事業分野の開拓につながるかもしれません。
・カード利用が可能な仕入れ先も随時拡大
アメリカン・エキスプレスは、ビジネス・カードを利用できる加盟店の開拓にも力を入れています。建設業、医療業、農業など、幅広い業種で仕入れにカードを利用できるよう、随時ネットワークを拡大しています。加えて、仕入れに関するキャンペーンも定期的に開催されています。
・柔軟な支払い方法を選択できる
アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードは、カードの利用後、「ペイフレックス® for Business」を利用することで、「あと分割」や「あとリボ」に支払い方法を変更できます。そのため、新規事業に向けた先行投資が必要、突発的な出費が発生したという場合も、手元資金残高を加味して、支払い方法を柔軟に選ぶことが可能です。税金の支払いにも対応しているため、資金繰りを調整したい場合など、キャッシュフローの安定にも大いに役立ってくれるでしょう。
もちろん、分割・リボ払いを選択後、資金に余裕があるタイミングでの一括返済も可能です。
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネスで選べる支払い方法」
・利用可能額の調整相談も可能
イレギュラーな大口の支払いが必要になった場合も、一時的な利用可能額の引き上げ相談が可能です。新規事業に向けた先行投資が発生する場合など、状況に応じて柔軟に利用可能額の相談ができます。
・ビジネスに関する手厚い補償が備えられている
アメックスのビジネス・カードには、カードの種類に応じてさまざまな補償が付帯しています。たとえばビジネス・プラチナ・カード/ビジネス・ゴールド・カードなら、急な出張でプライベートの旅行などをキャンセルせざるを得ない場合、規定を満たしていればその代金の一部を補償してくれる「キャンセル・プロテクション」を利用できます。
加えて、事業拡大に伴うリスク補償も完備。ビジネス・プラチナ・カードには、サイバー攻撃や情報漏えいが原因で法律上の賠償責任を負うことになった際の損害や、事故対応関連費用を補償する「ビジネス・サイバー・プロテクション」も付帯しています。
参考:アメリカン・エキスプレス「キャンセル・プロテクション」
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・サイバー・プロテクション」
・ビジネス以外のサポートや特典も充実
ビジネスシーンにおける付帯サービスや補償だけでなく、さまざまな特典が充実しているのがアメックスのビジネス・カードです。
たとえば、国内・海外(ハワイ、グアム、サイパン)の約800の提携ゴルフ場で希望コースを予約できる「ゴルフ・デスク」を、すべてのビジネス・カードで利用できます。
ビジネス・プラチナ・カードは、さらに特典が充実します。カードを更新するだけで、国内のラグジュアリーホテル1泊2名分がプレゼントされる「フリー・ステイ・ギフト」のほか、「ヒルトン・オナーズ」「Marriott Bonvoy」「Seibu Prince Global Rewards」「Radisson Rewards」の4つのホテル・メンバーシップの上級会員資格を無条件で獲得することができ(事前登録が必要)、世界のホテルで優待を受けられるなど、幅広いシーンで活躍してくれます。
参考:アメリカン・エキスプレス「ゴルフ・デスク」
参考:アメリカン・エキスプレス「【継続特典】フリー・ステイ・ギフト」
法人カード(ビジネス・カード)選びは「事業ステージにフィットした付帯サービス」がポイント
法人カード(ビジネス・カード)選びは「事業ステージにフィットした付帯サービス」がポイント
ビジネス・カードを選ぶ際は、自社にフィットした付帯サービスを受けられるかも重要なポイント。事業の成長とともに、必要な付帯サービスも変化します。事業ステージにマッチしたカードを選ぶようにしましょう。
では、事業ステージに合わせ、どのようなポイントに注視してカードを選べば良いのか、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードを例に解説します。
・独立・起業直後 = アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード
独立・起業直後は、ベーシックなビジネス・カードを選択し、基本的な機能を最大限活用して業務効率化をはかり、本業に集中できる環境を整えましょう。
- キャッシュフローの安定や改善を図る
- 会計ソフトとの連携による経理業務を効率化する
- カードを使用できる仕入れ先を見つける
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・グリーン・カード」
・事業の成長期 = アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
事業が軌道に乗り、拡大期に差し掛かってきたら、ビジネスサポートが充実したカードがおすすめです。広告宣伝費の優待や人的リソースの確保など、事業の成長を後押しする付帯サービスが力を発揮します。
- 充実した付帯特典を事業拡大に役立てる
- 事業拡大に向けた広告宣伝費などの優待を活用する
- 経理業務のほか、幅広い業務の効率化を実現させる
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、豊富な特典と付帯サービスで、成長期の事業をバックアップします。
キャッシュレス決済を後押しする「Square(スクエア)」、「Yahoo!広告」の特典など、事業成長を後押しするサービスについて、新規契約の場合に優待が受けられます。さらに、クラウドソーシング仕事依頼サイト「Lancers」とも提携しているため、事業拡大に伴う人員不足や事業効率化もサポートしてくれます。
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・ゴールド・カード」
・成熟期 = アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード
事業も安定期に入り、事業の継承やM&Aなどネクスト・ステージを見据えた転換期が近いなら、よりリッチな付帯サービスが用意されたカードを選びましょう。
- 新たなコネクション構築のための上質な会食サポートをしてもらう
- 法人税の納税に対するポイント還元
- 新規ビジネスのアイデア創出につながる体験の提供
事業成熟期におすすめしたいのは、ビジネスシーンをきめ細やかにサポートする、プレミアムなメタル・カードの「アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード」です。
出張や会食の手配などを、24時間365日、いつでも電話1本ですぐに代行してくれる「プラチナ・セクレタリー・サービス」の手厚いサポートを受けることができます。
加えて、アメリカン・エキスプレスが運営する「センチュリオン・ラウンジ」など特別な空港ラウンジを利用できる、上級ホテルで無料の朝食やレイト・チェックアウトなどの優待が受けられるなど、ゆとりのある出張を実現できます。
事業拡大に伴い、納めるべき法人税が高額になった場合も、ビジネス・カードを利用することで納税額に応じたポイントを獲得できるので、有効的にポイントを利用できます。前述した「フリー・ステイ・ギフト」などを利用してリフレッシュすれば、ネクスト・ステージに向けて新たな着想を得られるかもしれません。
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・プラチナ・カード」
▼アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードごとの特長はこちらの記事でも解説しています
法人カード(ビジネス・カード)の申し込みはオンラインで可能
法人カード(ビジネス・カード)の申し込みはオンラインで可能
アメックスのビジネス・カード申し込みは、公式ウェブサイト上からオンラインで行うことができます。
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・カード」
個人事業主・法人で、申し込みに必要な書類が異なるため、それぞれ必要な書類を紹介します。
・個人事業主の場合
個人事業主がアメックスのビジネス・カードを申し込む際には、以下の書類が必要です。
- 代表者の本人確認書類
本人確認書類として認められるのは、以下の書類です。コピーを提出します。
【本人確認書類一覧】
運転免許証
運転経歴証明書
各種健康保険証
住民票の写し
マイナンバーカード(個人番号カード)(表面のみ)
在留カード
特別永住者証明書
・法人の場合
法人がアメックスのビジネス・カードを申し込む際には、以下の書類が必要です。
- 代表者の本人確認書類
- 商業登記簿謄本・登記事項証明書のいずれか
法人であっても、代表者の本人確認書類のコピーの提出が必要になります。
本人確認書類として認められるのは、前述した【本人確認書類一覧】と同じです。
加えて、商業登記簿謄本または登記事項証明書のいずれかを提出する必要があります。オンライン、または、住んでいる地域管轄の法務局で入手するようにしましょう。これらの書類は、法人の実在性を確認するために用いられます。
個人事業主・法人ともに、申し込み後アメリカン・エキスプレスによる入会審査が行われます。ビジネス・カードは申し込みからカード受け取りまで個人事業主の場合3週間程度、法人の場合5週間程度の時間がかかるため、余裕を持って申し込みを行うようにしましょう。
アメリカン・エキスプレス®・
ビジネス・ゴールド・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードは、スタートアップからエンタープライズまで世界中のビジネスオーナーに⽀持されています。
アメリカン・エキスプレス®・
ビジネス・ゴールド・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードは、スタートアップからエンタープライズまで世界中のビジネスオーナーに⽀持されています。