【初心者向け】陸マイラーとは?効率よくマイルを貯める方法やクレカを解説
【初心者向け】陸マイラーとは?効率よくマイルを貯める方法やクレカを解説
2024/09/30
2024/09/30
リフレッシュや大切な思い出作りだけでなく、なにものにも代えがたい経験を得られる旅行。はじめての場所に興奮したり、自分の新しい一面を発見できたり、旅行は自己投資ひとつです。
世界中を旅行するにあたり、いかにお得に、飛行機を利用した旅行ができるかを追求するのが「陸マイラー」。旅費の大部分を占めるであろう航空券代を節約できれば、旅行先でのアクティビティや滞在ホテルに予算をかけることも可能です。今回は、上手にマイルを貯める方法のほか、陸マイラーにおすすめしたい、アメリカン・エキスプレス(アメックス)のクレジットカードをご紹介します。
「陸マイラー」「マイル」とは?
「陸マイラー」「マイル」とは?
「陸マイラー」とは、「おかまいらー」もしくは「りくまいらー」と読み、クレジットカードなどを活用して、主に「陸(地上)」の日常生活でマイルを貯め、貯まったマイルを航空券(特典航空券)に交換してお得に旅行を楽しむ人です。
陸マイラーが貯める「マイル」とは、各航空会社が提供するマイレージサービスで付与されるポイント(マイレージ/以下マイル)のこと。貯まったマイルは特典航空券に交換できます。マイルを貯めるには、航空会社のマイレージプログラムに入会する必要があり、飛行機に乗った距離やクレジットカードの利用などでマイルを貯めることが可能です。
また、「アライアンス」と呼ばれる連合組織に加盟している航空会社もあります。現在「スターアライアンス」「ワンワールド」「スカイチーム」の3つのアライアンスがあり、同一アライアンスの航空会社であれば、貯まったマイルをどの航空会社の特典航空券にも換えることができます。さらに、航空会社が提携していれば、アライアンスに関わらず、貯めたマイルを特典航空券に交換することができる場合もあります。
日本の主な航空会社では、全日空(ANA)がスターアライアンス、日本航空(JAL)がワンワールドに加盟しています。
マイルを貯めるメリット
マイルを貯めるメリット
マイルを貯めるメリットは、主に3点あります。
1) 特典航空券に交換できる
いちばんのメリットは、貯めたマイルを特典航空券に交換できることです。
マイルの貯め方について具体的な方法は後述しますが、日々の生活を少し工夫してマイルを貯めれば、旅行費用の大部分を占める飛行機代を節約できます。特典航空券に換えるための必要マイル数は、航空会社や時期、離着陸空港により異なりますが、国内線はもちろん、国際線の特典航空券と交換することも可能。時期や座席クラスにもよりますが、国内線で1マイル5円以上、国際線だと10円以上の価値になることもあります。
ただし、マイルには有効期限があります(有効期限がない航空会社もあります)。加えて、マイルで交換できる特典航空券の席数には限りがあるため、早めの予約が必要。また、空港利用料や燃油サーチャージなど、別途発生する料金についても確認しましょう。
2) 座席のアップグレードに利用できる
すでに予約済みの航空券がある場合、アップグレードの対象座席に空きがあれば、マイルを利用して座席をアップグレードすることも可能です。必要マイル数は、アップグレードする座席や区間、時期などにより変動します。
そのため、たとえばエコノミークラスの航空券を購入し、マイルを利用してビジネスクラスに座席をアップグレードすることも可能です。
注意したいのは、パッケージツアーや格安航空券サイトで購入した航空券などでは利用できない場合があること。マイルを利用して座席のアップグレードを予定しているなら、航空券の購入前に各航空会社のマイルを利用したアップグレード利用条件を確認しておきましょう。
3) その他ポイントや電子マネー、商品などに交換できる
貯まったマイルは、各航空会社が提携しているポイントや電子マネーに交換することも可能です。ほかにも、各航空会社のオリジナルグッズを含むさまざまな商品にも交換できます。
交換できるポイントや電子マネーの種類などは、航空会社により違うため、マイレージを登録している航空会社の公式ウェブサイトで確認しましょう。
クレジットカードなどを活用し、効率的にマイルを貯める方法
クレジットカードなどを活用し、効率的にマイルを貯める方法
飛行機に乗った距離に応じてマイルが貯まることは前述しましたが、地上における日常生活で上手にマイルを貯めるのが「陸マイラー」です。では、地上でどのようにマイルを貯めればよいのでしょうか。
・クレジットカードを活用する
一般的に、クレジットカードは支払いに応じてポイントなどが貯まり、航空会社と提携したカードであれば、カードのポイントに加えてマイルが貯まる場合もあります。また、クレジットカードのポイントを、提携している航空会社のマイルに交換可能な場合も。
クレジットカードで効率的にマイルやポイントを貯めるコツは、公共料金など毎月決まって支払う固定費を含め、可能な支払いはすべて1枚のクレジットカード払いに集約することです。
ショッピング以外にも電気/ガス/水道といった光熱費、固定電話や携帯電話代、プロパイダー料金など、クレジットカード払いが可能な固定費はたくさんあります。意外なところでは、住民税などの各種税金や国民年金保険料、生命保険料のほか、家賃やスクールの受講料などもクレジットカード払いができる場合もあります。
・ポイントサイトなどで貯める
アンケートに回答した謝礼としてポイントを獲得できるモニターサイトなどで、貯めたポイントをマイルに交換することができるサイトもあります。また、携帯電話などの料金支払いで貯まったポイントなどを、提携している航空会社のマイルに交換できる場合もあります。
移動距離などに応じてポイントが貯まる、独自のキャッシュレス決済を利用することでボーナスマイルが貯まる航空会社のアプリもあります。貯まったポイントはマイルに換えることが可能なので、アプリも上手に活用しましょう。
日々の生活でマイルを貯める方法は、ひとつではありません。ライフスタイルに合わせて、上手に取り入れましょう。
マイルを貯めやすいクレジットカード選びのポイント
マイルを貯めやすいクレジットカード選びのポイント
クレジットカードを活用するにしても、さまざまな種類のカードがあります。航空会社と提携しているカード、カードのポイントをマイルに交換できるカードに大別でき、それぞれにメリットがあります。
・航空会社と提携したクレジットカード
特定の航空会社に絞って効率的にマイルを貯めたい場合に利用したいのが、航空会社と提携したクレジットカードです。カードの入会時やカード継続時にボーナスマイルを獲得できたり、航空券の購入でボーナスマイルを獲得できる場合もあります。加えて、空港のショップなど特定の加盟店で利用すると、ボーナスマイルを獲得できる場合もあります。
カードステータス(カードの色)などにより、マイル還元率が高めに設定されているなど、効率的にマイルを貯められるカードと言えるでしょう。カードのポイントを、自動的にマイルに移行するコースが用意されている場合もあります。
確認しておきたいのは、年会費やポイントをマイルに交換する際の手数料の有無や、マイルへの還元率、提携している航空会社が加盟するアライアンスなどです。
・ポイントとマイルを交換できるクレジットカード
独自のクレジットカードのポイントを、各航空会社のマイルに交換できるクレジットカードもあります。この場合に重要視したいのが、選択できる航空会社の数です。より多くの航空会社のマイルと交換できるカードを選びましょう。航空会社やアライアンスに縛られないため、発着空港や時間などの選択肢も広がり、より自由で効率的な旅のスケジューリングができるのは大きなメリットです。
また、前述したように、一部を除き、マイルは一定期間で失効してしまいます。ただし、ポイントに有効期限のないクレジットカードを選べば、ポイントの失効を気にせず貯めることができるのもメリットのひとつ。
注意したい点は、一定期間内にマイルに交換できるポイントの上限/下限が設定されている場合があることです。ほかにも、カードの種類や航空会社により異なりますが、1ポイント=0.5マイルなどポイントとマイルは等価ではない場合もあります。カードステータスなどにより、マイルへの移行率が異なる場合もあります。
重点的にお気に入りの航空会社のマイルを貯めるか、毎回違う航空会社を利用して新しい体験をしたいか。自身の旅のスタイルに合わせて、マイルを貯めやすい/使いやすいクレジットカードを追求するのも、陸マイラーの楽しみのひとつと言えるでしょう。
参考:アメリカン・エキスプレス「すべてのカード」
何マイルでどこに行ける?1カ月で何マイル貯まる?
何マイルでどこに行ける?1カ月で何マイル貯まる?
特典航空券の交換に必要なマイル数は、シーズンや区間によっても変わりますが、JALの場合は片道4,000マイルから、ANAの場合は片道5,000マイルからです。
JAL | ANA | |
---|---|---|
東京~沖縄(往復) | 18,000マイル~ | 14,000~21,000マイル |
ハワイ(往復) | 40,000マイル~ | 35,000~43,000マイル |
パリ(往復) | 52,000マイル~ | 45,000~60,000マイル |
※エコノミー利用ひとり分/2024年9月現在。
※ANA国内線については、2024年10月27日以降の搭乗分より必要マイル数が変更になります。
JAL | ANA | |
---|---|---|
東京~沖縄 (往復) |
18,000 マイル~ |
14,000~ 21,000マイル |
ハワイ (往復) |
40,000 マイル~ |
35,000~ 43,000マイル |
パリ (往復) |
52,000 マイル~ |
45,000~ 60,000マイル |
※エコノミー利用 一人分/2024年9月現在
※ANA国内線については、2024年10月27日以降の搭乗分より必要マイル数が変更になります
・毎月の日常生活で貯まるマイルはどのくらい?
総務省統計局の調査によると、2023年の2人以上の世帯の消費支出は、全国平均で約29万円/月。すべての支出をクレジットカードで支払うのは難しくても、仮に10万円をクレジットカードで支払い、100円=1マイルと仮定すると、約1,000マイルほど貯まり、1年少々で東京~沖縄の往復特典航空券と交換できる計算になります。
加えて、家族カードなどを上手に活用して支払いを集約することができれば、より効率的に貯めることができるでしょう。
1年間で貯まったマイルを使って毎年国内旅行に行く、長期スパンで貯めて家族全員で海外旅行に行くなど、さまざまな使い道を考えることができます。
参考:総務省統計局ホームページ「家計調査 2023年(令和5年)平均」
▼クレジットカードのポイントについてはこちらの記事でも解説しています
陸マイラーにおすすめしたいアメックスのカード
陸マイラーにおすすめしたいアメックスのカード
アメリカン・エキスプレスの場合は、カード利用で獲得したポイント(ポイントプログラム「メンバーシップ・リワード®」のポイント)を14の提携航空会社のマイルに移行できます。
【提携している航空会社/マイレージプログラム】
- 全日空「ANAマイレージクラブ」※1
- 日本航空「JALマイレージバンク」※2
- スカンジナビア航空「ユーロボーナス」
- キャセイパシフィック航空「アジア・マイル」
- エティハド航空「エティハド ゲスト」
- エミレーツ航空「エミレーツ・スカイワーズ」
- エールフランスKLM「フライング・ブルー」
- カタール航空「プリビレッジクラブ」
- カンタス航空「カンタス・フリークエントフライヤー」
- シンガポール航空「クリスフライヤー」
- タイ航空「ロイヤルオーキッドプラス」
- デルタ航空「スカイマイル」※3
- ブリティッシュ・エアウェイズ「エグゼクティブ・クラブ」
- ヴァージンアトランティック航空「フライングクラブ」
※1:後述するANAのカード3種は「ANAマイレージクラブ」のみ対象です
※2:アメリカン・エキスプレス®・スカイ・トラベラー・カード/アメリカン・エキスプレス®・スカイ・トラベラー・プレミア・カードは対象外です
※3:デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・カード、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードは「スカイマイル」のみ対象です
多彩な航空会社と提携しているため、一度は搭乗してみたい憧れの航空会社のマイルに移行したり、旅行プランを優先した離着陸便を探せるなど、マイレージプログラムやアライアンスに囚われずに利用できるのは、大きな利点です。
ポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」の場合は、100円=1ポイント(加算対象外、また一部200円=1ポイントの場合もあり)が貯まりますが、陸マイラーにおすすめしたいのが、「メンバーシップ・リワード・プラス」への登録です。
対象加盟店でカードを利用すると100円=3ポイント(通常ポイント1ポイント+ボーナスポイント2ポイント)を獲得できる、ポイントからマイルへの交換レートがアップするなど、より効率的にポイントを獲得し、マイルへ移行できるようになります。さらに、獲得したポイントも、有効期限が無期限に。メンバーシップ・リワード・プラスへの登録方法や登録料については、公式ウェブサイトで確認しましょう。
参考:アメリカン・エキスプレス「メンバーシップ・リワード・プラス」
参考:アメリカン・エキスプレス「マイルへ移行」
・アメリカン・エキスプレスの航空会社提携カード
また、アメックスには、航空会社と提携するカードもあります。
【全日空(ANA)提携カード】
- ANAアメリカン・エキスプレス®・カード
- ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
- ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
カードの入会時、毎年のカード継続時にボーナスマイルを獲得できます。また、加盟店でカードを利用すると、100円につき1マイルを獲得(加算対象外、また一部200円=1マイル加算の場合もあり)可能。ANAグループ便の利用でボーナスマイルが獲得できるほか、ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードなら、国内線ANAラウンジを無料で利用することもできます。
参考:アメリカン・エキスプレス「ANAアメリカン・エキスプレス・カード」
参考:アメリカン・エキスプレス「ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」
参考:アメリカン・エキスプレス「ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」
【デルタ航空提携カード】
- デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・カード
- デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
入会から1年間、デルタ航空スカイマイル上級会員資格を無条件で手に入れることができます。デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カードの場合は、優先チェックインなどが可能になる「シルバーメダリオン」、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードでは、世界50カ所以上の空港にあるラウンジ「デルタ スカイクラブ」や世界750カ所以上の「スカイチーム ラウンジ」を、同伴者1名まで無料で利用できる「ゴールドメダリオン」が付与されます。また、入会後6カ月以内にデルタ航空の航空券を新規で購入すると、ボーナスマイルのプレゼントもあります。
※ゴールドメダリオンの会員資格の取得には条件があります。詳しくはメダリオン会員資格をご確認ください
参考:アメリカン・エキスプレス「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード」
参考:アメリカン・エキスプレス「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」
▼空港のラウンジについてはこちらの記事で解説しています
人生のパートナーに最適な1枚を
人生のパートナーに最適な1枚を
アメリカン・エキスプレスは日常のあらゆるシーンをサポートします。
人生のパートナーに最適な1枚を
人生のパートナーに最適な1枚を
アメリカン・エキスプレスは日常のあらゆるシーンをサポートします。