【目次】
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングが注目されている背景
個人でのSNS利用率が増加
「検索・情報収集」目的でのSNS利用の増加
代表的なSNSやプラットフォームの種類と特徴
X(旧Twitter)
YouTube
LINE
TikTok
SNSマーケティングの代表的な手法
SNSマーケティングを始めるための準備
STEP1.SNSマーケティングをする目的とターゲット層を明確にする
STEP2.最適なSNSと手法を選定する
STEP3.KGI/KPIを設定し、運営の体制を整える
SNSマーケティングで成功するためのポイント
効果測定と改善
運営体制の定期的な見直し
SNSリテラシーやITリテラシーの習得
費用対効果が比較的高い
認知度向上を図りやすい
顧客ロイヤリティを醸成しやすい
SNSマーケティングのデメリットと注意点
運用の手間がかかる
あらゆるリスクがともなう
SNSマーケティングのまとめ
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、SNS広告、インフルエンサーマーケティング、SNSアカウント運用などを活用して、商品やサービスなどの認知度向上やファンの獲得、販売促進のための取り組みであったり、購買につながる仕組みを作り上げるマーケティング手法です。
SNSマーケティングが注目される背景
SNSマーケティングが注目される背景について詳しく解説します。
個人でのSNS利用率が増加
SNSマーケティングが注目される背景の一つと言えるのが、SNS利用率の増加です。総務省「令和4年通信利用動向調査ポイント(外部サイトに移動します)」によると、スマートフォンの保有状況は、世帯の保有割合が 90.1%となり9割を超えるとともに、個人の保有割合でも 77.3%と堅調に伸びています。それに伴い、10代〜80代までのSNSの利用率も堅調に増加しており、約8割となっています。
総務省「令和4年通信利用動向調査ポイント(外部サイトに移動します)」が発表した「SNS*の利用動向(個人)」、個人のSNS利用率は以下の通りです。10代〜30代では9割以上が利用しており、一番少ない80代でも半数以上が利用しています。*ここでのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とは、Facebook, Twitter, LINE, mixi, Instagram, Skypeなどを指す
年代 |
SNS利用率 |
10代 |
92.0% |
20代 |
91.7% |
30代 |
90.8% |
40代 |
88.3% |
50代 |
81.9% |
60代 |
73.4% |
70代 |
63.9% |
80代 |
53.8% |
「検索・情報収集」目的でのSNS利用の増加
情報収集の際、ウェブサイトの検索エンジンを活用するのが一般的でしたが、SNSを活用する事が増えていることも、背景の1つです。
先ほども紹介した総務省「令和4年通信利用動向調査ポイント(外部サイトに移動します)」によると、個人のSNSの利用目的のTOP2(複数回答あり)が、「従来からの知人とのコミュニケーションのため(88.6%)」と、「知りたいことの情報を探すため(64.5%)」になっています。
昨今では、SNSで検索した商品やサービスをすぐに購入することが珍しくなくなってきています。SNSの利用目的や活用方法の幅は、これからもさらに広がることが予測できるでしょう。
代表的なSNSやプラットフォームの種類と特徴
SNSマーケティングを活用するにあたり、まずはどのような種類のSNSがあるのか、そしてその特徴を理解したうえで選定する必要があります。ここでは、国内での利用者数が多い、代表的なSNSを7つ紹介します。どのSNSも広告配信が可能で、ビジネスユース向けのメニューがあり、詳細は各SNSのサイトで確認できます。
Instagram(外部リンクに移動します)
Instagramは写真投稿を主体とした発信が中心の写真投稿型SNSです。画像や動画コンテンツを使って視覚的にアプローチできることが特徴で、10代〜40代の利用率が高いといわれています。Meta Platforms, Inc.が運営しています。
Facebook(外部リンクに移動します)
Facebookは、テキストを主体とした情報のやりとりをする文章投稿型SNSです。世界最大規模でユーザーは実名登録と顔写真を掲載するのが原則となっているのが特徴です。Instagramと同様にMeta Platforms, Inc.が運営しています。
X(旧Twitter)(外部リンクに移動します)
Xは、投稿に共感してメッセージを送ったり、意見を交換したりすることで交流する文章投稿型のSNSです。即時性と拡散性に優れており、ユーザーとの距離感が近く、コメントやリプライ機能を活用して、直接的なコミュニケーションが取れるのが特徴です。X Corp. が運営しています。
YouTube(外部リンクに移動します)
YouTubeは世界最大の動画配信プラットフォームで、10代〜60代の幅広い年齢層に利用されている動画投稿型SNSです。Google LLCが運営しています。
LINE(外部リンクに移動します)
LINEは国内で最も利用されている文章投稿型SNSです。日常のコミュニケーションツールとして10代〜60代の幅広い層が活用しています。1対1のクローズドなコミュニケーションが取れることが大きな特徴です。LINE株式会社が運営しています。
TikTok(外部リンクに移動します)
TikTokは15秒から数分まで(2024年4月現在)のショート動画を投稿できる動画投稿プラットフォームで、Z世代などの若年層が多く利用しているというイメージがありますが、ユーザーの年齢層は拡大傾向にあります。Tiktok Japanが運営しています。
Pinterest(外部リンクに移動します)
Pinterestも写真投稿型SNSの1つです。Pinterestは画像の投稿だけでなく、WebサイトやPinterest上にアップロードされている画像をブックマークし、保存および整理ができる画像収集サービスです。ピンタレスト・ジャパン合同会社が運営しています。
SNSマーケティングの代表的な手法
SNSマーケティングの代表的な手法は、以下の5つです。
それぞれ期待できる効果が異なるため、施策や目的に合うものを選ぶと効率的です。
手法 |
詳細 |
SNSアカウント運用 |
公式アカウントを開設し、投稿をしていく手法。 情報発信だけではなく、ユーザーとのコミュニケーションができる。 |
SNS広告 |
SNS上に広告を表示させる手法。 特定のオーディエンスに対し、効率的にリーチできる。 |
インフルエンサーマーケティング |
インフルエンサーに商品やサービスをPRしてもらう手法。 新規顧客の増加や認知度向上が見込める。 |
ソーシャルリスニング |
SNSユーザーの投稿を分析する手法。 効率的に商品やサービスの評判を把握でき、次の施策に活かせる。 |
SNSキャンペーン |
公式アカウント上でキャンペーンを実施する手法。 情報拡散性に優れており、新規顧客の増加が見込める。 |
SNSマーケティングを始めるための準備
前章では、SNSマーケティングの代表的な手法をお伝えしました。ここからは、SNSマーケティングを始めるための準備を3つのSTEPに分けて解説します。
STEP1:SNSマーケティングをする目的とターゲット層を明確にする
SNSマーケティングは目的によって最適な手法が異なるため、まずはSNSマーケティングをする目的を明確にしましょう。目的の代表的な例として、以下の5つを紹介します。
・新規顧客の増加
・認知度向上
・広告の掲載
・市場調査
・購買意欲促進
目的が定まったら、ターゲット層となる年代や性別などを絞り、何のために、誰に対してどのような情報を届けたいのかを明確にします。
関連記事:STP分析とは?目的やマーケティング戦略策定に役立つメリットを解説
STEP2:最適なSNSと手法を選定する
該当するターゲット層が多く利用しているSNSを選定します。なお、SNSは1つだけに絞る必要はありません。複数活用するのも効果的です。SNSが選定できたら、次に最適な手法を選びます。
情報発信やコミュニケーションを重視する場合はSNSアカウント運用、新規顧客の増加や購買意欲促進はSNS広告やSNSキャンペーン、インフルエンサーマーケティングなどといったように、目的に応じて有効なものを選びましょう。
STEP3:KGI/KPIを設定し、運営の体制を整える
KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)と、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定しましょう。最終的な達成目標となるKGI、中間目標となるKPIを設定することで、どのような方針で具体的に何をするのかが明確になります。
KGI/KPIを達成するためには、施策の実施と、結果の分析が必須です。スムーズに運営するためには、体制づくりが大変重要になります。事前にしっかりと運営体制を整えましょう。
SNSマーケティングで成功するためのポイント
効果測定と改善
SNSマーケティングを成功させるためにすべての基本となるのが、「SNSマーケティングを始めるための準備」として紹介した3つのステップでまとめた内容です。クオリティが高いコンテンツを制作しても、目的やターゲットがずれていると、期待している効果が得られない可能性が高くなってしまいます。KGI/KPIを意識し、PDCAやOODAループといったフレームワークを活用しながら、客観的に評価し、改善を繰り返しながら長期的な目線で運用していくようにしましょう。
運営体制の定期的な見直し
SNSマーケティングの実施には専門知識が必要です。常にUPDATEされる情報やプラットフォームの仕様などにも詳しくなくてはなりません。運営体制についても、状況を見ながら、ニーズに合わせて整えていくことが大切でしょう。社内で人材を確保することが難しい場合はSNSマーケティング専門のサービスを利用することも検討してみましょう。
SNSリテラシーやITリテラシーの習得
SNSマーケティングでは、炎上により企業・ブランドのイメージが著しく低下する可能性もあることから、常に炎上リスクに注意を払っておくことが重要です。SNSリテラシーやITリテラシーを身につけることは必須の要素といえるでしょう。
SNSマーケティングのメリット
SNSマーケティングの主なメリットは3つあります。それぞれについて解説します。
費用対効果が比較的高い
アクティブユーザーの多いSNSには無料かつ登録してすぐに始められるものが多いので、初期費用をかけずにSNSマーケティングを始めることが可能です。また、SNS広告はマス広告と比較すると運用費用も抑えられ、精度の高いターゲティングを活用した広告配信も可能なので特定のオーディエンスに効率的にリーチできます。コンテンツ制作に費用がかかる場合でも、SNSマーケティングは費用対効果が比較的高い手法だといえるでしょう。
認知度向上を図りやすい
SNSは、情報伝達のスピードが早く、拡散力が高いことも特徴なので、効率的に認知向上を図ることが可能です。10代〜70代を中心とした幅広い層が利用しているので、あらゆる顧客へのリーチ可能です。
また、発信した情報はリアルタイムで拡散され、それに対する反応もすぐに確認できます。投稿した情報は24時間365日リアルタイムで拡散されるため、投稿直後から投稿に対する反応が確認できる点もメリットといえます。
顧客ロイヤリティを醸成しやすい
SNS上は距離感が近く、ユーザーとの接点が増やしやすいので、親しみや信頼を得やすいです。これは他のメディアにはない大きな特徴といえます。コミュニケーションを取りながら信頼関係を築くことで、ファン化や顧客ロイヤルティの向上が期待できるでしょう。
顧客ロイヤルティの向上、つまり企業自体や商品、サービスに対する愛着や信頼を得ることは、顧客から生涯にわたって得られる利益である「LTV(Life Time Value)」を高めることにもつながります。
SNSマーケティングのデメリットと注意点
SNSマーケティングのデメリットおよび注意点を解説します。
運用の手間がかかる
SNSは初期費用をかけずに始められる一方で、多くのフォロワーを獲得するためには長期的な運用が必要です。コメント対応や投稿の作成や分析など、運用の手間がかかります。
また、自社や製品のイメージに合った、適切なSNSを選びましょう。投稿するうえではSNS上のマナーや社会情勢の把握、個人対個人のコミュニケーションを意識することが求められます。
あらゆるリスクがともなう
SNSは拡散力があり、認知度アップが期待できる一方で、過度な表現や不適切な内容などのネガティブな情報も拡散されやすい傾向にあります。SNSを運用する際はあらゆるリスクがともなうことも把握しておくことが重要です。
特に注意が必要なのが、炎上です。SNSの理解が深く、SNSリテラシーのある担当者をアサインし、投稿コンテンツのチェック体制を整えるなどしてしっかりと対策しましょう。
SNSマーケティングのまとめ
SNSマーケティングについての要点をまとめます。
・SNSマーケティングとは、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用して、商品やサービスなどの認知向上や購買を促進するためのマーケティング手法
・代表的な手法はSNSアカウント運用、SNS広告、インフルエンサーマーケティング、ソーシャルリスニング、SNSキャンペーンの5つ
・SNSマーケティングをする際は目的とターゲット層を明確にし、最適なSNSを選定すること、目標を設定して運営することが重要
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