ー 企業間カード決済導入で顧客満足度向上 ー
病院DXを後押しする協和医科器械の取組み
静岡県を中心に、東海から首都圏にまで積極的に営業展開している医療機器の総合商社・協和医科器械株式会社。同社は従来の医療機器販売に加え、近年では医療機関の経営支援サービスや福祉サービスにも業容を拡大してきたが、価格競争が激しいこの業界で自社独自の強みを打ち出すべく、アメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)の加盟店となり、アメックスのビジネス・カードやコーポレート・カードなどの法人カードによる決済の受け入れを開始した。その背景には、医療を下支える立場として、“医療を止めない”ためのソリューションを医療機関に提供していきたいという強い思いがあった。今回はその協和医科器械株式会社代表取締役社長・住吉進也氏に、アメックスの加盟店となった背景から企業間カード決済の受け入れより得られた成果、企業間カード決済導入が病院DXに欠かせない理由について、川原経営グループ代表の川原丈貴氏が訊いた。
アメックスの加盟店となった背景
川原(川原経営グループ) ー協和医科器械さんは静岡に本社を構えられる医療機器の総合商社ですね。
住吉(協和医科器械) ー当社は人々の生命や健康にかかわる医療を取り扱う「メディアスホールディングス株式会社」の完全子会社の医療機器商社で、静岡を拠点に、首都圏から東海まで展開しています。扱う商材は医療用消耗品からMRI等の大型医療機器に至るまで20万点以上に及びます。ただわれわれは“モノ”の提供以外に、医療機器商社ならではの流通の効率化や病院経営支援の強化を図るソリューションを通じて、お客様である医療機関の皆様の課題解決にまで事業を拡大しています。もっとも、これらのサービス提供に関しても他社との差別化が難しく、当社ならではの強みは何かと暫く模索し続けてきました。そんな中メディアスホールディングスを通じてアメックスさんからお客様のお支払い方法の1つとして、企業間カード決済の導入をご提案いただきました。
川原ーつまり差別化の突破口となったのが、アメックスの企業間カード決済というわけですね。カード決済を導入する前に感じていた課題、導入に至った理由と経緯についてお聞かせください。
住吉ー 当初はカード決済にニーズがあるか否かは未知数でしたが、アメックスさんの担当営業より色々お話を伺い、新たなソリューションツールとしてお客様にカード決済をご活用いただければ、双方で良好円滑かつ継続的な取引関係が構築できるのではないかと期待する気持ちに変わりました。また、他の決済方法と比べ入金サイクルを短縮でき、また決まったタイミングで入金があるので、キャッシュフローの安定化に繋がる点もポイントでした。さらには支払いサイクルの平準化に伴う与信管理の重要性を再認識したことで導入へと踏み切りました。
川原ー医療機関はこれまで与信・未回収リスク等はあまり問題にはなりませんでしたが、今や病院再編が進み、病院も淘汰される時代になっています。その意味で、アメックスの審査を経たビジネス・カードやコーポレート・カード等の法人カード会員であるなら、より安心して取引できますね。それではアメックスの企業間カード決済の導入の際に感じたチャレンジや障壁等について教えてください。
住吉ー 意思決定する上で、費用と社内での対応の2点が気がかりでした。ただ、システム導入の初期費用はかからず、インターネット環境があれば始められること。また、アメックスさんの担当営業よりお客様への案内やシステムでの請求方法等のサポートがあるとのことで、不安は解消しました。
川原ー取引に応じてかかる手数料について社内で意見はありませんでしたか。
住吉ー 確かに抵抗感はありましたが、われわれは「攻め」と「守り」というスタンスで経営戦略を考えています。つまり、お客様の満足度向上や経理業務の改善等を俯瞰し、手数料は費用というよりビジネスを拡大するための“必要な投資”と前向きに考えました。
協和医科器械が展開する事業
企業間カード決済を受け入れ顧客満足度向上
川原 ーアメックスの加盟店となったことで、お客様である医療機関からどのような反響や評価がありましたか。また協和さんにとってはどんな成果が得られましたか。
住吉 ーお客様からは当社からの仕入やシステム利用費等の支払い以外に、研修等での交通費や宿泊費等もカードできるため、費用の一元化ができとても便利だとの声をいただいています。また、当社ではSPDやアソースストア等の管理システムを提供するサービスを通じてお客様の経営支援を行っているのですが、このシステムとアメックスのカード決済を組み合わせ、支払いを一元化することで病院が行う受発注・在庫管理周りの業務効率が加速、コスト削減にも繋がりますから、総じてお客様の満足度が向上したという手応えを感じています。一方、加盟店である当社にとっては、経理業務の改善や効率化以上に、お客様から信頼してお取引いただくために、“まずわれわれ自身がウェルビーイングを意識した働き方を心掛けなければならない”と、全社を挙げて考えるきっかけにもなりました。
デジタル化こそ病院改革の第一歩
川原 ー医療DX推進による流通の効率化や病院経営支援の強化が叫ばれて久しいですが、医療機器販売業界の将来像についてはどう思われていますか。
住吉 ーこれからの時代「モノ」売りは先細りになってきますから、医療機器商社といえ、「モノ」ではなく独自の「コト・提案」売りへとシフトしていくことが重要だと思っています。そこでまずは企業間カード決済を導入し、お客様の満足度向上を図る。そして院内での人材や材料の動向を「可視化」し、無駄がないシステムを提供していく。最終的には、地域医療を支える“縁の下の力持ち”として、お客様の満足を第一に、時代の医療ニーズに合ったソリューションを提供していきたいと考えています。
川原 ー会計とコンサルを本業とするわれわれも“社会保障の裏方として欠かせない存在である”として、社員に誇りを持って働いてもらっています。お互い医療機関を下支えする者として頑張っていきましょう。改めて企業間カード決済導入を検討中の医療機関に向けてメッセージをお願いします。
住吉 ーDXというと難しく聞こえますが、身近な業務から着手していくことが大事だと思います。まずは現金振込での支払いをカードに変えることもその一つです。データ化は紙処理の削減になりますし、また当社のSPDをはじめとする管理システムと組み合わせることで、「受発注~流通~支払い」までの一気通貫で効率化できる企業間カード決済は、医療DXそして病院改革の第一歩に繋がる新しいソリューションツールとして、自信を持ってお勧めします。
富士整形外科病院――
“おもてなしの心”で医療を提供する
渡邉 英一郎氏
医療法人社団英志会 理事長
富士整形外科病院 院長
―富士整形外科病院について教えてください。
渡邉(富士整形外科病院)―われわれは静岡県の富士市に1971年に開設された、整形外科の専門病院です。病床数は106床(一般60床・回復期リハ46床)あり、急性期から回復期、在宅までの多くの局面で患者さまの診療にあたっている地域密着型の病院です。
―アメックスのビジネス・カード導入前に感じていた経営上の課題や導入理由、その経緯についてお聞かせください。
渡邉―とりわけ決済や経理業務に関しては、当院でもかつては紙ベースでの処理が主流で、効率化が進まないといった課題を抱えていました。そんな中、学会中に設置されていたアメックスのブースを通じてビジネス・カードについて知り、その後、営業担当者さんより詳しくお話いただいたところ、当院が抱える課題解決へと繋がるのではないかと考え、導入へ至りました。また、アメックスと協和医科器械との間でもお取引があることを知り、今では少額の医療材料から高額な医療機器に至るまで協和医科器械から仕入れさせていただいています。
―アメックスのビジネス・カード導入による業務の生産性向上や満足、評価している点についてお聞かせください。
渡邉―経理業務が軽減され、コストの一元管理とキャッシュフローの改善が見られた点です。全体としても業務改善・効率化が達成できています。また、アメックスのビジネス・カードは複数持つことが可能なため、職員の出張時の経費精算等においても役立っています。
―ポイント※1はどういった形でご利用されていますか。
渡邉―当院では、職員の研究および発表の場として年1回の学術例会を開催していますが、その受賞者へお渡しする景品としてポイント※1を活用しています。もちろんこの他にもアメックスの医療チームの方からは、様々なポイント※1の活用法を教えていただいています。支払いにも充当できるということで、コスト削減に繋がるのも良いですね。※2
―アメックスのどのような点を評価されていますか。
渡邉―医療業界特有の慣習や商流に精通した医療業界専門のチームがいるのは心強いです。サポートは手厚く、経理業務の効率化に加え、支払いの特徴に合わせてどんな経費があり、どこの加盟店でカードが使えるか案内していただき大変助かっています。今では協和医科器械からの医療機器の仕入れはもちろん、出張や研修での交通・宿泊費、各種固定費や小口経費の支払いにもカードが使えることを知り、とても便利に感じています。導入時より一貫して大変お世話になっています。
―これからの病院経営を改善、効率化する上で医療DXは不可欠です。カード決済を導入して医療DXに繋がったという実感はありますか。また、カード決済に期待すること等をお聞かせください。
渡邉―経理書類の電子化により作業量が軽減されたことで、確実に業務効率の改善に繋がったということでしょうか。また、今後は医薬品購入や臨床検査/リネン等の委託費の支払いもカード決済できればと思います。とにかく医療DXはこれからの病院経営に不可欠ですし、そのためには若くて柔軟な感性も欠かせません。幸い、当院には新しいことに前向きに取り組む進取の気風があります。医療DXに繋がるツールとして、これからもアメックスのビジネス・カードを活かしつつ、本業に集中し、より質の良い医療を患者さまに提供していきたいと思っています。
※1 メンバーシップ・リワード®のポイント。 ※2 ポイントを利用した際の会計処理および税務上の取り扱いについては税理士等へご確認ください。
出典:この記事は「月刊JMS8月号」に掲載された広告記事を抜粋・改編したものです。
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