インタビュー:
I 株式会社扇港電機 取締役副社長 太田 和人様 I
インタビュー:
I 株式会社扇港電機 取締役副社長 太田 和人様 I

 業務効率化と顧客満足向上を両立

扇港電機の成長を加速した企業間カード決済

扇港電機は多くの建物に電設資材を供給し、東海地区ではトップシェアを誇る専門商社だ。同エリアでいち早く企業間カード決済を導入し、業界の慣習改善にも貢献している。アメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)の加盟店となって6年が経つが、先行者利益のみにとどまらないメリットは、今もグループの売り上げ拡大や顧客満足度向上に表れているという。副社長の太田和人氏が語るその成果を、日経BP 総合研究所の安達功が訊く。

企業間カード決済の導入が顧客やエリア拡大の突破口に

 

安達(日経BP) ー扇港電機さんは、東海エリアを中心にグループで事業を展開されています。銀行からこの業界にいらした太田副社長は、どのようなお仕事をされてきたのでしょう。

 

太田(扇港電機) ー私が入社したのは22年前ですが、それまでの経験を活かして財務を担当する傍ら、グループ会社の経営に加えて同業者やお客様の経営サポートにも尽力してまいりました。そのいくつかが我々に参画するかたちで、今の扇港グループを支えてくれています。

 

安達ー 地域のお仲間と共に成長してきたわけですね。その扇港電機さんが、真っ先に企業間カード決済を導入したことも、地域や業界に大きなインパクトを与えました。

 

太田ー当社がアメックスの加盟店となり、電設資材のカード決済を開始したのは2018年。もともと手形や現金が中心の商習慣に疑問を感じていたところ、アメックスさんからお話をいただいたのがきっかけです。

 

安達ー 導入の決め手となったのは?

 

太田ーまず、企業間でもカード決済ができることに驚きました。それが可能なら、すぐにでもやりたいと考えたのです。競合他社より早く始めることでビジネス拡大につながるし、何よりお客様に喜んでいただけると確信しました。というのも、私自身がアメックスの個人カード会員だったことから、使い勝手のよさは知っていましたし、信頼感も大きかったからです。

 

安達ー 導入に際して、どんなビジネスチャンスを期待されましたか。

 

太田ー私のように、カード決済を望むお客様は多くいらっしゃいます。これが武器となり、取引のないお客様やエリアを切り崩す突破口になると考えました。実際、その成果は着実に表れています。


扇港電機の事業

電気設備資材の販売&設計・施工・メンテナンス

あらゆる建物に必要とされるすべての電気設備資材を取り扱っている

Construction equipment graphic
Construction equipment graphic


売り手買い手共に、業務効率とキャッシュフローの改善を実感

 

安達 ーどのような効果があったのでしょう。

 

太田 ー第一に、新規のお客様が飛躍的に増えました。その取引の多くが、アメックスのカード決済によるものです。また既存のお客様も、カード決済に切り替えてからは目に見えて取引額が増えました。現金払いをカードにすることで支払いまでに猶予ができ、資金繰りにゆとりが生まれることや、ポイント※1が貯まることなどがその一助になっているのだと思います。

 

安達ー手形払いのお客様に関しては、90日なり120日なりの支払い猶予がなくなってしまいますが、それでもカード決済を選ばれるケースは多いのでしょうか。

 

太田ー はい。手形の発行や期日管理の手間がなくなり、業務効率化につながったと喜ばれています。また、与信枠についてもアメックスさんが柔軟に対応してくださり※2、お客様にとっても取引のしやすい環境となっているようです。おかげでお客様がお客様を紹介してくださるケースも増え、当社の取引先は約8000社にまで拡大しました。

 

安達ーそれは扇港電機さんにとっても大きな成果ですね。カード決済による業務上のメリットなども感じておられますか。

 

太田ー 経理業務の省力化はもちろん、キャッシュフローの大幅な改善を実感しています。毎月の集金作業がなくなったうえに、手形や振り込みと比べて早いタイミングでアメックスさんから代金が支払われるので、現金回収が迅速かつスムーズに行えるようになりました。財務担当としては、本当にありがたく思っています。

 

※1 メンバーシップ・リワード®のポイント    ※2 与信限度枠はお客様によって異なります。与信限度枠のご確認はアメックスまでお問い合わせください。



脱炭素の鍵を握る電材業界 データ共有でさらなる発展を

 

安達 ー企業間カード決済の普及により、業界はどう変わっていくと思われますか。

 

太田 ー建設や電材は、デジタル化が遅れている業界です。当社も数年前までは手形や現金が当たり前、伝票も紙に手書きでした。それが、カード決済の導入をきっかけに社内の意識も変わり、DXへの弾みがつきました。今後は決済データを活用した経営分析や、お客様向けのサービスの展開も視野に入れています。

 

安達ー カード決済なら、購買情報もデジタルで収集、分析することができますね。

 

太田ーこれをお客様と共有できたら、業界の慣習も変えられると考えています。電設資材は一物多価で、同じ商品でも人や現場によって値段が異なるのが現状です。このままでは、お客様にも業界全体にも不利益が生じかねません。これからは電材業界にもより透明化が求められる 時代。みんなで情報を共有していくことが、業界発展の道につながると信じています。

 

安達ー 太田副社長は、電材業界の今後をどうご覧になっていますか。

 

太田ー非常に伸び代の大きい業界だと思っています。脱炭素化に向けてこれから登場する様々な新エネルギーは、すべて電気を使うものだからです。そこには電設資材が欠かせません。我々は、電気を通じて地球環境に貢献できる業界です。そのためにも、業界が一体となってビジネスを切り拓き、共に成長していく必要があります。企業間カード決済は、これを実現する重要なピースとなるのではないでしょうか。

 

安達ー 最後に、業界や読者にメッセージをお願いいたします。

 

太田ーカード決済によるメリットは、誰もが実感できるはずです。従来の常識に囚われず、まずはカード決済を受け入れるところから、最初の一歩を踏み出してみるのがよいのではないかと思います。我々の業界を熟知されているアメックスさんなら、必ず心強いパートナーとなってくれるはずです。


取材を終えて

 

カード決済が業界発展の有力なツールになる、と直感した太田副社長。その慧眼に驚くとともに、同業者を支援し業界全体の発展を願う姿勢に大きな共感を得ました。カード決済を通じて得られる購買履歴データを活用することで、取引先への新しいサービスの提供や新規市場の開拓が可能になるというのも新しい視点です。電材業界は脱炭素市場のキープレーヤーになり得ます。その進展につながる企業間カード決済の可能性を改めて感じました。

日経BP 総合研究所フェロー 安達 功

日経BP 総合研究所

フェロー 安達 功


出典:この記事は日経BPの許可により「日経アーキテクチュア」2024年7月25日号に掲載された広告記事を抜粋・改編したものです。

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