ー カード決済導入で新規開拓拡大! ー
決済イノベーションで建設業界をリードする日建リース工業の取り組み
建設用仮設資材をはじめ、物流機器、介護用具など様々な分野でリース・レンタル事業を展開する日建リース工業。「機能をシェアする」という観点から、資源の有効
活用と合理的な調達、業務の効率化やコストダウンに寄与する一方で、地場産業の活性化にも力を入れる。その一手となったのが、アメリカン・エキスプレス(以下、
アメックス)の加盟店となり法人カードを利用した企業間決済サービスを導入したことである。日建リース工業株式会社 代表取締役社長の関山正勝氏に、日経BP 総合
研究所の安達功が訊く。
企業間決済サービスの導入で手形不安や事務の手間を低減
安達 ー この業界に入る前は、銀行でご活躍だった関山社長。建設業界の決済習慣をどう捉えておられましたか。
関山 ー 私が日建リース工業に入社した1997年は、バブル崩壊が建設業界にも波及し、非常に苦しい時期でした。そんななか、主流となっていたのが手形決済。「末締めの翌々月10日払い120日手形」ともなれば、ほぼ半年後の支払いになるわけです。しかも、その影響は下請けになるほど大きく、資金繰りが常に大きな課題となっていました。
安達 ー そうした懸念から、企業間決済サービスの導入に踏み切られたのですね。
関山 ー 手形や小切手などの決済が残っている現況や、それによる事務の手間が多発しているなか、お客様に付加価値を提供する手段として、2018年にアメックスの加盟店となり、法人カードによる支払いの受け入れを開始しました。
安達 ー 法人カードによる支払いの受け入れを決めたポイントを教えてください。
関山 ー 大きく4つあります。1つ目は、お客様の満足度を高め、良好で継続的な取引関係を構築すること。実はお客様からも、法人カードで決済したいという声は挙がっていたのです。また2つ目は、与信調査を正確に行い、お客様との取引を迅速にすること。3つ目は、売掛金の回収リスクや手間を軽減すること。そして4つ目は、キャッシュフローの大幅な改善ができるのではないかと考えました。
安達 ー 導入から5年経って、その手応えは感じられましたか。
関山 ー 当初想定していた課題と目標は、すべてクリアすることができました。それどころか、予想していた以上の大きな効果が得られています。
様々なフィールドでレンタル事業を展開する 日建リース工業
仮設
全国シェアNo.1の圧倒的な信頼のもと、主に特定既存の建設会社に足場などの仮設資材を提供
物流
輸送・保管・荷役・包装・流通加工に関わる、物流機材を運送・倉庫・メーカー・流通業界の企業に提供
ハウス備品
ユニットハウス、オフィス器機関連商品等、仮設事務所一式を建設現場へ提供
介護
介護福祉用具貸与事業者に電動ベッドや車椅子などの介護商品を提供
取引しやすい環境の整備により地元企業や地域経済にも貢献
安達 ー どんな効果があったのでしょう。
関山 ー 新規の取引が目に見えて増え、法人カード決済導入前に比べて約3倍になりました。これまでは取引をしたくても、与信の問題でかなわないケースが多くあったのです。法人カード決済の受け入れによって与信調査を正確に行える環境が整い、新規開拓へのハードルが低減。お客様はアメックスの審査を経た法人カード会員様であるため、当社も安心して取引先を拡大できるようになりました。
安達 ー 鳶会社や工務店など、地域の取引先にとってもうれしい結果ですね。
関山 ー 建設業界や介護業界は、全国各地域に根付いた中小企業や個人事業主で成り立つ業態です。地場のお客様や地域経済に貢献することは、当社が成長していくうえでも大事な使命。カード決済を受け入れたことで、地域の新たなお客様と取引ができ、その実現に一歩近づけたと考えています。
安達 ー 一方で、既存のお客様からはどのような声が挙がっていますか。
関山 ー お客様の声が一番重要だと考えていました。領収書の仕分けや振り込みが不要になり、事務手続きが非常に楽になったと喜ばれています。各種経理の支払い、仕入れを法人カード1枚で行うことで、出張費や交際費、建設・建築資材やサービスのコストを一元管理できるようになったとの声もいただいています。
安達 ー 1枚の法人カードを多彩なシーンで活用でき、なおかつ履歴も残るため、容易にコストの見える化を図れますね。
関山 ー さらに、利用に応じたポイント獲得のメリットも、お客様の満足度の向上につながっています。アメックスのポイント※ 特典は広範囲にわたることから、福利厚生や事業活動のサポートなどにも効果的に利用されているようです。
※メンバーシップ・リワード®のポイント
決済から販促キャンペーンまでアメックスが一括サポート
安達 ー アメックスの加盟店となることで、どのような成果が得られましたか。
関山 ー お客様に新しい決済手段を提供できたことは、大きな満足度の向上につながり、結果的に顧客の囲い込みやシェア拡大を実現できました。また、与信の障壁を下げられたうえに、売掛金の回収リスクや手間を軽減できたのも大きな成果です。毎月1回のデータ送信で、その月末に一括してアメックスから入金されますので、キャッシュフローの大幅な改善にもつながっています。これまで以上に新規の顧客開拓や既存顧客との関係強化に集中できるようになりました。
安達 ー 導入にあたっての課題はありましたか。
関山 ー 当初の課題は、企業間決済サービスの仕組みやメリットをお客様にどう訴求するかという点でした。実際には、アメックスの営業担当の方が詳しい説明と提案、さらに申込受付後のフォローまで対応してくれ、スムーズに導入、定着へと運びました。決済のみならず、販促キャンペーンなどの提案もあり、売り上げやお客様満足度の向上にも貢献していただいています。
安達 ー アメックスの支援により、契約回りの手間に煩わされることなく、本業に集中できたというわけですね。
関山 ー お客様とアメックス、そして当社で三位一体の関係性が築けたと思います。
安達 ー 最後に、建設業界における決済の未来について、展望をお聞かせください。
関山 ー 2026年までに手形・小切手などの決済を廃止して電子化を促進する国の方針もあり、キャッシュレス化は必然になると予測しています。問題は、その方法が知られていないこと。業界の健全な成長のためにも、企業間取引におけるカード決済のさらなる普及に期待します。
取材を終えて
企業間カード決済の導入は、買い手と売り手の利便性を高めるだけでなく、地域の価値創造にも寄与することが、関山社長のお話から浮き彫りになりました。全国各地に支店を構える日建リース工業にとって、地域経済を支えることは大切な使命の1つ。アメックスのカードを、建設をはじめとした地場の各産業を強化するツールとして活用した好例といえます。
日経BP 総合研究所
フェロー 安達 功
出典:この記事は2023年9月28日号の「日経アーキテクチュア」で公開されたタイアップ記事を一部編集し掲載しています
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