【令和最新】25歳の貯金額の平均はどのくらい?
【令和最新】25歳の貯金額の平均はどのくらい?
2022/08/22
2022/08/22
20歳代、自分の貯金額は適切?
20歳代、自分の貯金額は適切?
25歳といえば、4年制大学を卒業して会社員になると3年目を迎える年齢です。仕事にも慣れてきて、少し余裕が生まれてくる時期ではないでしょうか。これからの人生には結婚や出産、子供の進学、住宅購入などの支出を伴うライフイベントも発生するため、今のうちから備えておきたいところです。
自分の貯金額は、今後の支出を伴うライフイベントに対して適切か? また、同年代の他の人の貯金額がどのくらいなのかは気になりますよね。そこで今回は20代の貯金平均額や中央値を確認しながら、専門家と一緒にライフイベントと貯金について考えていきます。
■専門家に聞いてみました
矢野翔一さん
矢野翔一さん
2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)、宅地建物取引士。不動産賃貸業、学習塾経営に携わりながら自身の経験/知識を活かし金融関係、お金と暮らし、不動産全般(不動産売買/不動産投資)などの記事執筆や監修に携わる。関西学院大学法学部法律学科卒業。
矢野翔一さん
矢野翔一さん
2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)、宅地建物取引士。不動産賃貸業、学習塾経営に携わりながら自身の経験/知識を活かし金融関係、お金と暮らし、不動産全般(不動産売買・不動産投資)などの記事執筆や監修に携わる。関西学院大学法学部法律学科卒業。
20歳代の平均貯金額は179万円
20歳代の平均貯金額は179万円
金融広報中央委員会が行った家計の金融行動に関する世論調査2021年「単身世帯調査」から、20歳代の平均貯金額を見てみましょう。
【20代の金融資産保有額割合】
金融資産保有額 | 割合 |
金融資産非保有 | 39.0% |
100万円未満 | 26.6% |
100万円以上~200万円未満 | 11.5% |
200万円以上~300万円未満 | 4.1% |
300万円以上~400万円未満 | 4.5% |
400万円以上~500万円未満 | 1.5% |
500万円以上~700万円未満 | 3.2% |
700万円以上~1,000万円未満 | 2.6% |
1,000万円~1,500万円未満 | 1.5% |
1,500万円~2,000万円未満 | 0.4% |
2,000万円~3,000万円未満 | 0.6% |
3,000万円以上 | 0.4% |
20代の金融資産保有額(金融資産保有世帯の預貯金、金融商品などの保有額 ※金融資産を保有していない世帯を含む)の平均は179万円となっています。
上記はあくまでも平均値で偏りが生じやすいため、20代の貯金額を正確に表しているとは言えません。そこで、金融資産保有額ごとの割合(%)を確認します。表を見ると、金融資産非保有と、100万円未満の割合が高くなっていることがわかります。また、金額の平均値ではなくて、金額を小さい順に並べた場合の真ん中の金額を見てみると(中央値)その金額は、20万円と、平均金額179万円と大きい差があり、20代の7割の金融資産は、0~100万円未満ということがわかります。
平均値である179万円を下回っているから少ない、中央値である20万円を超えているから多いという単なる貯金額だけで一喜一憂してはいけません。将来どのようなシーンでお金が必要になってくるのかを考えて、その上で貯金額を決めていきましょう。
20歳代の平均貯金額は179万円
20歳代の平均貯金額は179万円
金融広報中央委員会が行った家計の金融行動に関する世論調査2021年「単身世帯調査」から、20歳代の平均貯金額を見てみましょう。
【20代の金融資産保有額割合】
金融資産保有額 | 割合 |
金融資産非保有 | 39.0% |
100万円未満 | 26.6% |
100万円以上~200万円未満 | 11.5% |
200万円以上~300万円未満 | 4.1% |
300万円以上~400万円未満 | 4.5% |
400万円以上~500万円未満 | 1.5% |
500万円以上~700万円未満 | 3.2% |
700万円以上~1,000万円未満 | 2.6% |
1,000万円~1,500万円未満 | 1.5% |
1,500万円~2,000万円未満 | 0.4% |
2,000万円~3,000万円未満 | 0.6% |
3,000万円以上 | 0.4% |
20代の金融資産保有額(金融資産保有世帯の預貯金、金融商品などの保有額 ※金融資産を保有していない世帯を含む)の平均は179万円となっています。
上記はあくまでも平均値で偏りが生じやすいため、20代の貯金額を正確に表しているとは言えません。そこで、金融資産保有額ごとの割合(%)を確認します。表を見ると、金融資産非保有と、100万円未満の割合が高くなっていることがわかります。そこで、金額の平均値ではなくて、回答した人数が半分になる金額を見てみると(中央値)その金額は、20万円と、平均金額179万円と大きい差があり、 20代の7割の金融資産は、0~100万円未満ということがわかります。
平均値である179万円を下回っているから少ない、中央値である20万円を超えているから多いという単なる貯金額だけで一喜一憂してはいけません。将来どのようなシーンでお金が必要になってくるのかを考えて、その上で貯金額を決めていきましょう。
20代から30代にかけて多いライフイベント
20代から30代にかけて多いライフイベント
20代から30代にかけては結婚や出産、子育て、マイホーム購入、子供の進学など、お金が必要になるライフイベントが発生しがちです。安心してこれらのライフイベントを迎えるためには、具体的に必要となる費用の目安を把握しておくことが大切です。
ここでは20代から30代にかけて多いライフイベントについて詳しく見ていきましょう。
留学
20代や30代のうちに、自分の知見を高めるために留学を考えている人も多いと思います。留学には、学校の授業やプログラムに参加する費用のほか、渡航に必要な諸経費、滞在費や生活費などのさまざまな費用がかかります。
例えば、アメリカに短期留学(3ヶ月以内)する場合にかかる費用は、4週間で60万円程度、12週間で140万円程度です。長期留学の場合、6ヶ月で250万円程度、9ヶ月で350万円程度、12ヶ月で460万円程度を想定しておく必要があります。地域ごとに金額が違う、ワーキングホリデーの場合は学校の授業やプログラムの参加費が不要となる分、上記と比べて金額が少なくなる傾向です。
ビジネススクール
ビジネススクールでは、大学院で経営戦略やマーケティング、会計/財務、人事/組織などビジネスで役立つ知識を学びます。
ビジネススクールは国立の大学院なのか、私立の大学院なのかによって費用が異なります。国立の場合は入学金28万2,000円、授業料年額52万5,800円に設定されているケースが多いです。
私立の場合は入学金20~30万円、授業料年額50~150万円程度となっており、学校による差が大きい点に注意してください。
結婚
結婚費用は、結婚式にかかる費用だけではありません。結納や婚約~新婚旅行にまでかかる費用を想定しておく必要があります。
ゼクシィの「結婚トレンド調査2020」によると、全国推計値は約469万円です。
金融機関の提供するローンもありますが、なるべくローンに頼らなくて済むように、お金を貯めておきましょう。
出産
出産費用には、入院料、室料差額、分娩料、検査/薬剤料/処置/その他などが含まれます。
第136回社会保障審議会医療保険部会の資料、出産費用の状況【令和元年度】(速報値)を見ると、出産費用の総額は約52万円となっています。自治体によっては出産費用に対するサポートが充実している地域もあるので、利用できる制度はないか確認してみましょう。
教育
子供が進学するにあたり、公立に通わせるのか、私立に通わせるのかによって必要なお金は大きく異なります。
文部科学省「子供の学費調査(平成30年度)」「私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」を見ると、幼稚園から高校までは公立、大学のみ私立の場合に必要な教育資金は約1,002万円となっています。
大学も公立だった場合は上記よりも費用を抑えられる一方、私立に通う期間が長い場合や子供が複数人いる場合は、さらに多くのお金がかかることを理解しておきましょう。
住宅購入
住宅金融支援機構「2019年度フラット35利用者調査」によると、住宅の平均購入価格は、建売住宅で約3,494万円、マンションは約4,521万円となっています。
住宅ローンの利用も可能ですが、金利によって返済総額が大きくなるため、負担を少しでも軽減するためにも、頭金をできる限り多く確保できるようにしておきましょう。
目標を設定して無理なく貯金をする方法
目標を設定して無理なく貯金をする方法
自分のこれからのライフイベントに備えるための貯金の目安はついたでしょうか? 目安がついたら、次はどのように貯金していくかです。貯金に回せる額は、収入から支出を引いたものになります。
「収入-支出=貯金に回せる金額」
貯金に回せる金額を導くためには、まず自分の収入と支出を把握する必要があります。もし貯金に回す額が目標の貯金額に達しない場合は「収入を増やす」か「支出を減らす」のいずれかを検討し、目標の貯金額に近づけていきます。
勤務先で昇進するなどして給与があがったり、投資や副業などで収入を増やす方法もありますが、自分にとって無理せず長期的に続けられる方法を選びましょう。
無理なく貯金をしていく方法としては、以下の3つが挙げられます。
- 収支管理のため家計簿アプリを使う
- 定期的な支出を減らすためサブスクなどの固定費を見直す
- 習慣化のため手取りの10%程度から貯金する
各方法を詳しく解説していきます。
収支管理のため家計簿アプリを使う
計画的に貯金するには、現在の家計がどのようになっているのか把握することが大切です。おすすめは家計簿アプリの活用。中には、レシートを撮影するだけで情報が自動的に入力されるものもあり、家計管理にかかる手間を省けます。また給与が振り込まれる銀行口座や普段使っているクレジットカードなどとデータ連係できるアプリもあります。毎月の収入や固定費、食費、交際費、雑費などを一覧で把握できるので、どこに無駄があるのか発見しやすくなります。
定期的な支出を減らすためサブスクなどの固定費を見直す
固定費とは、電気代や水道代、通信費(ネット/スマホ)、賃貸の場合の家賃といった毎月必ず生じる支出です。契約会社を変更することで、節約した分を貯金に回せるのでお金が貯まりやすくなります。しかし、会社によっては解約時に手数料を徴収しているところもあるため、本当に得なのか総合的に判断することが大切です。
最近では動画/映画見放題、音楽聞き放題といったサブスクも固定費に加わっているため、本当に必要な支出なのかどうか確認して無駄な支出を減らしましょう。
習慣化のため手取りの10%程度から貯金する
先述した「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯】令和3年」によると、20代の単身の人が手取り収入から貯蓄している割合は平均で20%でした。手取り給与が20万円だった場合は毎月4万円です。
貯金で大切なのは継続することです。平均が20%だからといって無理に20%を設定して続かなければ意味がありません。まずはその半分の10%から始めてみてはいかがでしょうか。
支出管理にはクレジットカード利用もおすすめ
支出管理にはクレジットカード利用もおすすめ
無理なく貯金をするには、クレジットカードを利用するのも選択肢の1つです。支払い時、利用額に応じてポイントがもらえ、他の商品などと交換できたりします。順番に見ていきましょう。
ポイント活用で現金の支出を減らす
現金払いでは基本的に現金の支払いのみしか生じませんが、クレジットカード払いなら利用額に応じてポイントがもらえます。
例えば、固定費の支払いや食費の支払いなどの10万円の支払いに、ポイント還元率1%のカードを使えば毎月1,000ポイントを受け取れます。
獲得したポイントは他の商品と交換できたり、ギフト券やマイルに交換すれば現金と同様の使い方ができたりします。欲しいものなどをポイントで手に入れることができれば、現金払いの時よりもトータルの出費を抑えられるかもしれません。
カード特典で割引も
クレジットカードの中には、提携店舗で利用すればポイントの還元率がアップする、料金の割引が受けられるといった利用者特典を用意しているところもあります。
例えば、通常のポイント還元率が1%のところを提携店舗で利用すれば3%にアップする、提携店舗であれば利用代金から5%減額するなどです。
キャッシュバックや利用額に応じたボーナスなどを用意しているカード会社もあります。これらをうまく活用すれば、現金払いのみの時よりお得になるでしょう。
貯金は自分の未来を拡張する選択肢の1つ!
貯金は自分の未来を拡張する選択肢の1つ!
貯金することで、まとまった支出を伴う結婚や出産、マイホームの購入といったさまざまなライフイベントに備えられます。自分自身が留学したり、ビジネススクールに通いたいと思った時もお金で諦める必要もなくなるでしょう。お金で自分自身の夢を諦めないためにも、自分にあった貯金額を定めて貯金をし、人生の選択肢に拡がりをもたせていきたいですね。
必要なお金は人によってさまざまであるため、まずは自分の目標や未来を考えた上で、自分自身にどのくらいのお金が必要なのかを考えてみましょう。
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