「Workカテゴリの記事一覧」 ビジネスシーンで活用できる情報や知恵をご紹介しています。ビジネス用語解説をはじめ、ビジネスがより発展的に楽しくなる情報をお届けします。どこかがときめくGood News!は、アメリカン・エキスプレス(アメックス)。

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「各位」の基本的な使い方

失礼のないビジネス文書の基本マナー

「各位」の基本的な使い方
失礼のないビジネス文書の基本マナー

Work

2022/09/08

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2022/09/08

「各位」の基本的な使い方
失礼のないビジネス文書の基本マナー
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ビジネスで多用される「各位」の意味・使い方をシーン別に解説

 

ビジネスで多用される「各位」の意味・使い方をシーン別に解説

 

ビジネスシーンで使われることの多い「各位」。ただしその意味を正しく理解している人はどのくらいいるのでしょうか。

 

「各位」の意味をひも解くとともに、ビジネスメールや文書などでどのような使い方があるか、例文を通してそのポイントを解説します。顧客や株主、社員など、対象によってどのような点に注意するべきか、また、失礼のない使い方をご紹介します。

いつ、だれに使えばいい?「各位」の正しい使い方や意味を知ろう

 

いつ、だれに使えばいい?「各位」の正しい使い方や意味を知ろう

 
いつ、だれに使えばいい? 
顧客・株主・社内など対象となる人への使い方、「各位」の意味を知ろう

「各位」の意味

「各位」の意味

「各位」は、地位や職務上の階級などに関係なく、大勢の人を対象に呼びかける時に使用する敬称です。“各”は大勢、皆という意味をもち、“位”は様という意味があります。「皆様方」「皆様」といった言葉と同様と考えてよいでしょう。

「各位」を使用する相手

「各位」を使用する相手

ビジネスシーンでよく見る「各位」は、お知らせや告知といった情報、案内状、連絡事項を文書あるいは、メールなどで関係する方々に向けて一斉に送る際の宛名として使われます。個人宛であれば「様」、会社などの組織あるいは団体であれば「御中」を使用しますが、不特定多数の宛先に対しては「各位」を用いることになります。

 

大勢の方々に呼びかける「各位」は「皆様」という意味をもっていますので、「各位」のみを宛名にしても構いません。「皆様」は口語的表現とされ、「各位」は文語的表現とされているため、文書などによるメッセージでは「皆様」より「各位」を使うほうがていねいで礼を尽くした表現になります。

「各位」の使い方

「各位」の使い方

基本的に、メールの一斉送信時、または顧客への同一文書を送る際に、敬称として使用するのが「各位」です。会社など、宛先がある程度特定される場合は会社名称の後に記載します。また、「各位」単体での使用も可能です。

■企業、団体に対する「各位」

■企業、団体に対する「各位」

企業・団体名称は正式名称を記載するのがマナーです。株式会社、合同会社などは(株)などと省略せずに、すべて明記しましょう。

 

また、事務所の移転や部署異動のお知らせなど、不特定多数の企業宛に発信する場合は、「取引先各位」と記載することで、やりとりのあるビジネス関係者全員宛として使用できます。

 

■例

株式会社〇〇
営業担当各位

取引先各位

会員各位

株主各位

■社内に向けた「各位」

■社内に向けた「各位」

敬称である「各位」は、社内メール・文書でも使用可能です。それぞれの部署、ポジション名の後に「各位」と記載することが一般的です。

 

■例

スタッフ各位

従業員各位

担当各位

営業部各位

経理部
関係者各位

店長各位

部長各位

役員各位

例文を通して知る「各位」の使い方 メールなどで使用する場合の注意点

 

例文を通して知る「各位」の使い方 メールなどで使用する場合の注意点

 
例文を通してみる「各位」の使い方
メールなどに記載する際に正しく使用するための注意すべき点を紹介

「各位」の正しい使い方

「各位」の正しい使い方

文書やメールでは、冒頭に宛名として使用するのが一般的です。文書の場合は左上に「各位」と記し、改行後に文書の見出し、本文を記載します。また、よりていねいな文書にしたい場合は、本文の冒頭に時候の挨拶を一文入れると印象がよくなります。

 

文中で「お客様各位におかれましては~」など、呼びかけの表現として使用しても問題ありませんが、少し文面を和らげた方がよいと判断した場合は「皆様」と言い換えてもよいでしょう。

 

■例(取引先宛の場合:メール・文書の冒頭)

取引先各位

 

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます

「関係者各位」に対する例文、注意点

「関係者各位」に対する例文、注意点

宛先に社内・社外どちらも含まれる場合によく使用される表現のひとつに、“関係する人全員”という意味で「関係者各位」「関係各位」があります。

 

「者」のあり・なしのみで、どちらも同じ意味ですが、関係各位は「関係各位の皆さまにおかれましては」という言い回しで、口頭において使用されることが多いのが特徴です。そのため、宛先として記載する場合は「関係者各位」とするほうがベターといわれています。

また、感謝を込めた文章や謝罪文などでは、文中内で使用されることもあります。この場合も関係者各位、関係各位のどちらも使用することはできますが、とくに顧客や取引先への文書、謝罪文に使用する際は、「関係者各位」を用いたほうがよいでしょう。

 

■例(社内外宛の場合:メール・文書の冒頭)

関係者各位

 

いつも大変お世話になっております。

この度のプロジェクト進行について、改めてご連絡させていただきます。

 

■例(文中の場合)

関係者各位のご協力、誠に感謝申し上げます。

 

関係者各位にご迷惑をおかけしたこと、深くお詫び申し上げます。

顧客・株主に対する例文、注意点

顧客・株主に対する例文、注意点

顧客や株主に対する文書も同様です。ただし、時候の挨拶に加え、日ごろの感謝の気持ちを伝える、ご愛顧やご高配などの言葉を記載するのがマナーです。

 

■例(株主の場合)

株主各位

 

拝啓 〇〇の候、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます

社内に対する例文、注意点

社内に対する例文、注意点

社内宛の場合は時候の挨拶を使用する必要はなく、また宛名も「各位」のみで問題ありません。敬称でもあるため、目上の方に使用しても失礼ではありませんが、上司など目上の方へさらなる気遣いを見せるのであれば、下記のように上司の名前と役職を記載し、改行後、「各位」を付けた宛先にすれば間違いありません。

 

ただし、宛先がずらずらと並んでしまうのは読みづらくなってしまうため、多くても個別で名前を挙げるのは2~3名程度に留めたほうがよいかもしれません。個別で名前を記載する場合は、上席から順に記載します。

 

■例(社内宛の場合)

〇〇部長

〇〇課長

各位

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各位の誤った使い方

各位の誤った使い方

特定の個人宛、会社や団体宛に文書を送る際は、当然使用しません。「各位」とは、あくまでも同一文書やメールを一斉に送る際に、文書冒頭に記載する宛先として使用するものです。そのため、封筒の宛名には使用しませんのでご注意ください。

 

各位は文書の冒頭、あるいは文中で使用し、封筒の宛名には「様」「御中」を使用します。

二重敬語にご注意

二重敬語にご注意

敬称である「各位」は、その言葉自体が敬称(敬語)にあたるため、「様」「殿」などと併用してしまうと二重敬語になります。

 

ただし、例外もあります。

「お客様各位」「ご来賓各位」といった言葉は厳密には二重敬語となりますが、現在はひとつの日本語表現として定着したため、マナー違反にはならず、定型句として一般的に使用されています。お客様の類似表現に「お得意様」「ご利用者様」という表現もありますが、この場合は様と各位の二重使用が広く認知されているわけではありませんので、お得意先各位、ご利用者各位とするほうがよいでしょう。

 

〇各位     ×各位様 ×各位殿

〇担当者各位  ×担当者様各位

〇関係者各位  ×関係者様各位

〇会員各位   ×会員様各位

〇お得意先各位 ×お得意先様各位

〇ご利用者各位 ×ご利用者様各位

〇ご契約者各位 ×ご契約者様各位

 

[例外]

〇お客様各位

〇ご来賓各位

 

 

■例(顧客宛の場合:メール・文書の冒頭)

お客様各位

 

拝啓 〇〇の候、ますますご清栄のことと心からお喜び申し上げます

平素は弊社のサービスをご愛顧賜り、誠にありがとうございます

 

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