法人カード(ビジネス・カード)でも空港ラウンジは使える?利用方法や注意点を解説
法人カード(ビジネス・カード)でも空港ラウンジは使える?利用方法や注意点を解説
2024/12/13
2024/12/13
飛行機移動を伴う出張の際、メールチェックをしたり搭乗前に一息ついたり、効果的に活用したいのが、各空港に設けられた「空港ラウンジ」です。
今回は、ビジネス用のクレジットカード「法人カード(ビジネス・カード)」でも空港ラウンジは利用できるのか、空港ラウンジの種類や利用方法などを解説。アメリカン・エキスプレス(アメックス)のカードだからこそ利用できる、プレミアムなラウンジも紹介します。
法人カード(ビジネス・カード)でも空港ラウンジは利用できる
法人カード(ビジネス・カード)でも空港ラウンジは利用できる
空港ラウンジとは、条件を満たした人だけが入れる、空港内の特別な待合室のこと。サービスは空港ラウンジによって異なりますが、たとえば、フリードリンクや電源タップ、フリーWi-Fiなどが提供されています。
空港ラウンジを利用するには、いくつかの方法がありますが、法人カード(ビジネス・カード)でも、空港ラウンジの利用が付帯されていれば、所定の空港ラウンジを利用することが可能です。空港ラウンジの種類については後述しますが、アメリカン・エキスプレス(アメックス)なら、すべての法人カード(ビジネス・カード)でクレジットカードラウンジを利用できます。
そのほか、ビジネスクラスなど規定以上の搭乗クラスを利用する、航空会社のマイレージ上級会員になることでも、特定の空港ラウンジを利用できます。
▼法人カード(ビジネス・カード)については、こちらの記事でも解説しています
法人カード(ビジネス・カード)とは?種類や作るメリットをわかりやすく解説
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・カード」
空港ラウンジの種類とサービス、利用方法
空港ラウンジの種類とサービス、利用方法
センチュリオン・ラウンジ ジョン・F・ケネディ国際空港
空港ラウンジには、一般的に「クレジットカードラウンジ」「プライオリティ・パス・ラウンジ」「航空会社ラウンジ」のほか、「アメリカン・エキスプレスが運営するセンチュリオン・ラウンジ」があり、それぞれ提供されるサービスが違います。
1.クレジットカードラウンジ
指定されたクレジットカード会社の条件を満たすことで利用できます。詳しくは、所持しているカードの付帯サービスを確認しましょう。ゴールド・カード以上で利用できることが一般的ですが、前述したように、アメックスの場合は、ビジネス・グリーン・カードも対象です。
また、一般的に同伴者は有料ですが、アメックスのビジネス・カードならすべてのカードで、同伴者も1名まで無料で利用できます。
参考:アメリカン・エキスプレス「空港ラウンジ」
基本的には出発ロビーの制限エリア外(保安検査場通過前)にありますが、一部の空港では制限エリア内や到着ロビーに設置されている場合もあります。
【主なサービス】
フリードリンク(ソフトドリンク)、フリーWi-Fi、電源タップの利用など。
一部のクレジットカードラウンジでは、アルコール飲料の提供やシャワー、マッサージチェアが用意されている場合もあるが、基本的には有料。
【入室に必要なもの】
該当のクレジットカードおよび当日の搭乗券・航空券の提示。ビジネス・カードの追加カードでも利用できる場合もある。
※提示するクレジットカードと搭乗券の名義が一致する必要があります。
2.プライオリティ・パス・ラウンジ
プライオリティ・パス会員が利用できます。140以上の国や地域、600を超える都市にある1,300カ所以上の空港ラウンジを利用できます。同伴者の料金は場所によって異なるため、直接スタッフへ確認しましょう。
【主なサービス】
フリードリンク(ソフトドリンク・アルコール)、無料の軽食、シャワールーム、フリーWi-Fi、電源タップの利用など。場所によっては、優待価格でスパを利用できるなどのサービスもある。
【入室に必要なもの】
プライオリティ・パス会員証の提示(利用料の無料・有料は会員グレードにより異なる)。当日の搭乗券・航空券の提示。
3.航空会社ラウンジ
航空会社が運営する空港ラウンジです。基本的には、国際線利用の場合に利用されることが多く、制限エリア内(保安検査場通過後)にあります。
利用できるのは、ビジネスクラス以上など利用条件を満たした乗客、また、航空会社のマイレージプログラムの上級会員です。同伴者は一般的に有料になります。別途、ファーストクラス利用客やセレブリティなど、VIPの乗客専用ラウンジが設けられている場合もあります。
【主なサービス】
フリードリンク(ソフトドリンク・アルコール)、充実した無料の食事、シャワールーム、フリーWi-Fi、電源タップの利用など。
【入室に必要なもの】
入室チケットまたはマイレージカードおよび当日の搭乗券・航空券の提示。パスポートの提示を求められる場合もある。
4.アメリカン・エキスプレスが運営するセンチュリオン・ラウンジ
基本的には制限エリア内にあり、アメックスのプラチナ・カード以上のカードを所有するカード会員が利用できます。
【主なサービス】
フリードリンク(ソフトドリンク・アルコール)、充実した無料の食事、シャワールーム、フリーWi-Fiなど。
【入室に必要なもの】
該当のクレジットカードの提示、当日の搭乗券・航空券の提示。
利用方法や提供されるサービスなどはラウンジによって異なります。利用前に場所とあわせて確認しておきましょう。
・空港ラウンジには搭乗アナウンスが流れない!利用時の注意点
空港ラウンジ内では搭乗を知らせるアナウンスなどは流れません。理由は、搭乗時間まで静かな空間で仕事をしたり、ゆったり過ごすことを前提とされているからです。そのため、搭乗ゲートや搭乗開始時間の変更がないか、自分でフライトボードをチェックする必要があります。
▼羽田空港・成田空港の空港ラウンジについてはこちらの記事でも紹介しています
プライオリティ・パスとは?メリットと注意点
プライオリティ・パスとは?メリットと注意点
利用する航空会社の搭乗クラスやマイレージステータスの規定に満たなくても、サービスが充実した空港ラウンジを利用できる方法があります。その方法とは、「プライオリティ・パス会員」になること。プライオリティ・パスは、提携している世界1,300超の空港ラウンジでサービスを提供する会社で、搭乗クラスやマイレージステータスに縛られることなく、上質な空港ラウンジを利用できるシステムを提供しています。
プライオリティ・パス会員には、一般的に会員グレードに応じた年会費が設定されています。会員グレードは最上級の「プレステージ会員」のほか、「スタンダード・プラス会員」、「スタンダード会員」の3種類。それぞれ、年会費や1年間に無料で利用できる回数が異なります(スタンダード会員のみ、利用1回ごとに料金が必要)。ただし、航空会社ラウンジを借りている場合もあるため、会員であっても混雑時は入れないこともあります。
また、ビジネス・カードでは、カード会社やカードの種類により、プライオリティ・パスが付帯されている場合があります。
参考:アメリカン・エキスプレス「プライオリティ・パス」
参考:「プライオリティ・パス」
アメックスの法人カード(ビジネス・カード)で空港ラウンジを利用するメリット
アメックスの法人カード(ビジネス・カード)で空港ラウンジを利用するメリット
アメックスでは法人カードを「ビジネス・カード」と呼称しており、3種類のビジネス・カードがあります。
- アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・グリーン・カード
- アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード
- アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・カード」
前述したように、クレジットカードラウンジなら、カードのステータス(カードの色)に関わらず、すべてのビジネス・カードで利用できます。基本カードはもちろん、従業員用の追加カードも対象です。
・ビジネス・プラチナ・カードならプライオリティ・パス・ラウンジも無料で利用できる
ビジネス・プラチナ・カードには、プライオリティ・パスも付帯しており、基本カード・追加カード共に、年会費無料で登録することが可能(アメックスのビジネス・カードに付帯されているプライオリティ・パスで利用できるのは、空港ラウンジのみとなります)。
加えて、回数に制限なく、何度でも利用料が無料になります。さらに、同伴者も1名まで無料(2名以上の場合は1名につき35USドル)です。
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・プラチナ・カード」
参考:アメリカン・エキスプレス「プライオリティ・パス」
アメックスのビジネス・プラチナ・カード会員が利用できるプレミアムな「センチュリオン・ラウンジ」
アメックスのビジネス・プラチナ・カード会員が利用できるプレミアムな「センチュリオン・ラウンジ」
センチュリオン・ラウンジ シアトル・タコマ国際空港
アメックスが運営する空港ラウンジ「センチュリオン・ラウンジ」は、アメリカ「ニューズウィーク」の「Best Airport Lounge by Newsweek Readers」などで受賞歴を有するなど、高い評価を得ている、プレミアムな空港ラウンジ。
世界28カ所で高クオリティのサービスを提供しており、ビジネス・プラチナ・カードを所持していると、無料で利用することができます。
利用できるサービスは、ビュッフェ形式のダイニングやドリンクのほか、フリーWi-Fi、シャワーなど。場所によっては、スパやファミリールーム、ワークスペースなども備わっており、高いホスピタリティで空の旅をサポートしてくれます。
センチュリオン・ラウンジを利用するには、搭乗券のほか、前述した該当カードの提示が必要。もちろん、ビジネス・プラチナ・カードの追加カードでも利用でき、同伴者も2名まで無料です。その他、営業時間などの利用条件は場所により異なるため、公式ウェブサイトで確認しましょう。
参考:アメリカン・エキスプレス「センチュリオン・ラウンジ」
参考:アメリカン・エキスプレス「The Centurion® Network」
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・プラチナ・カード」
日本初!アメックス運営の「センチュリオン・ラウンジ」が2025年に羽田空港に開設
日本初!アメックス運営の「センチュリオン・ラウンジ」が2025年に羽田空港に開設
羽田空港に開設される「センチュリオン・ラウンジ」の内観イメージ図
そんな上質なセンチュリオン・ラウンジが、2025年、ついに日本の羽田空港に開設されます。
場所は、羽田空港第3ターミナル4階、出国手続き後のエリア。683㎡という広い空間に用意される座席数は122席で、日本の伝統や文化などを取り入れた内装に加え、日本の食文化を楽しめるダイニングフードやドリンクも提供予定です。
参考:アメリカン・エキスプレス「日本初の「センチュリオン・ラウンジ」を羽田空港に開設」
ビジネス・カードの申し込みはオンラインで可能
ビジネス・カードの申し込みはオンラインで可能
アメックスのビジネス・カードの申し込みは、公式ウェブサイト上からオンラインで行うことができます。
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・カード」
個人事業主と法人で、申し込みに必要な書類が異なるため、それぞれ必要な書類を紹介します。
・個人事業主の場合
個人事業主がアメックスのビジネス・カードを申し込む際には、以下の書類が必要です。
- 代表者の本人確認書類
本人確認書類として認められるのは、以下の書類です。コピーを提出します。
【本人確認書類一覧】
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 各種健康保険証
- 住民票の写し
- マイナンバーカード(個人番号カード)(表面のみ)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
・法人の場合
法人がアメックスのビジネス・カードを申し込む際には、以下の書類が必要です。
- 代表者の本人確認書類
- 商業登記簿謄本・登記事項証明書のいずれか
法人であっても、代表者の本人確認書類のコピーの提出が必要。
本人確認書類として認められるのは、前述した【本人確認書類一覧】と同じです。
加えて、商業登記簿謄本または登記事項証明書のいずれかを提出する必要があります。オンライン、または、住んでいる地域管轄の法務局で入手するようにしましょう。これらの書類は、法人の実在性を確認するために用いられます。
個人事業主や法人ともに、申し込み後アメリカン・エキスプレスによる入会審査が行われます。
ビジネス・カードは申し込みからカード受け取りまで、不備が無ければ個人事業主で約1週間、法人で約3週間かかります。余裕を持って申し込みを行うようにしましょう。
アメリカン・エキスプレス®・
ビジネス・ゴールド・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードは、スタートアップからエンタープライズまで世界中のビジネスオーナーに⽀持されています。
アメリカン・エキスプレス®・
ビジネス・ゴールド・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードは、スタートアップからエンタープライズまで世界中のビジネスオーナーに⽀持されています。