法人カード(ビジネス・カード)とは?種類や作るメリットをわかりやすく解説
法人カード(ビジネス・カード)とは?種類や作るメリットをわかりやすく解説
2024/09/30
2024/09/30
ビジネスシーンで活躍するクレジットカード「法人カード(ビジネス・カード)」は、業務の効率化を叶え、ビジネスに特化した付帯サービスを利用することで、ビジネスの発展を手助けしてくれるツールです。ただし、カードの力を最大限に活用するには、カードの特長を正しく理解することが不可欠。
今回は、法人カードの基礎知識や得られるメリット、ビジネスに最適なアメリカン・エキスプレス(アメックス)のカードについて解説します。
法人カード(ビジネス・カード)とは
法人カード(ビジネス・カード)とは
「法人カード(ビジネス・カード)」は、個人ではなく、以下のような法人・事業主に対して発行されるクレジットカードです。
- 株式会社
- 有限会社
- 合同会社
- 合弁会社
- 個人事業主(農家・小売店経営・フリーランスなど)
- 弁護士法人、税理士法人、行政書士法人などの士業事務所
- 財団法人 など
その名称から、法人のみに発行されるクレジットカードと思われることもありますが、小売店経営者やフリーランスなど、個人事業主でも法人カードを作成することは可能です。
法人カード(ビジネス・カード)はキャッシュフローの改善なども期待できるため、中小規模企業の経営者や個人事業主こそ持っておきたいクレジットカードと言えるでしょう。
法人カード(ビジネス・カード)とコーポレート・カードの違い
法人カード(ビジネス・カード)とコーポレート・カードの違い
ビジネスで利用するクレジットカードには、「法人カード(ビジネス・カード)」のほか、「コーポレート・カード」と呼ばれるカードがあります。カードを活用する目的やカードの利点を理解すると、自社に適しているカードはどちらか、判断しやすいでしょう。
・法人カード(ビジネス・カード)
中小規模企業の経営者や個人事業主が、経費管理や経理業務の効率化、キャッシュフロー改善などを主目的に利用するクレジットカード。従業員用に追加カードも発行できる。
・コーポレート・カード
中堅・大規模企業で主に従業員が利用し、経費管理やガバナンス管理を目的としたクレジットカード。
上記のほか、コーポレート・カードに付随する「パーチェシング・カード」もあります。名称にカードとついていますが、パーチェシング・カードはカードレスです。主に大企業間での仕入れ取引などで使用され、経営者や従業員は使用しません。
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法人カード(ビジネス・カード)と個人カードの違い
法人カード(ビジネス・カード)と個人カードの違い
法人カード(ビジネス・カード)と個人カードの主な違いは、一般的に下記の2点です。
1.引き落とし口座の名義
2.付帯サービス
1.引き落とし口座の名義
個人カードは個人名義の口座から引き落としが行われるのに対し、法人カード(ビジネス・カード)は法人名義の口座から引き落としが行われます。ただし、個人事業主の場合は、引き落とし口座が個人名義の口座になります。
なお、個人事業主が法人カードを作成する場合は、「屋号付きの預貯金口座(口座名義が屋号名+氏名となっている)」を作っておくと良いでしょう。税務申告などをスムーズに行うことができます。
2.付帯サービス
個人カードにもさまざまな付帯サービスがありますが、法人カード(ビジネス・カード)には、ビジネスに役立つさまざまなサービスが付帯されています。これらは基本カードだけでなく、従業員用の追加カードにも適用されることもあります。
【法人カード(ビジネス・カード)の付帯サービスの一例】
- 広告費、オフィス機器、コワーキングスペースなどの優待
- 福利厚生プログラム優待
- 会計ソフトへのデータ連携
また、個人カードにはキャッシング機能もありますが、法人カードにはキャッシング機能がないことが一般的です。カードローン、分割払い、リボ払いは利用できる場合があります。
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法人カード(ビジネス・カード)のメリット
法人カード(ビジネス・カード)のメリット
法人カード(ビジネス・カード)は、業務効率化や経費の一括管理をはじめ、経費削減、キャッシュフローの改善などに役立ちます。それだけでなく、ビジネスに特化した付帯サービスを利用できるというメリットも。ここでは、法人カード(ビジネス・カード)の具体的なメリットをご紹介します。
・業務効率化、経費の一括管理
会計ソフトと連携をさせることで、入出金の管理ミスを防げるほか、決算書の作成や確定申告などの作業もスムーズに行えます。また、法人カード(ビジネス・カード)を活用すれば、支払い先がクレジットカード会社に一本化できるため、各取引先への振込対応が不要に。支払い漏れ、計上漏れ防止にも一役買ってくれます。
・経費削減
前述したように、法人カード(ビジネス・カード)を使用した支払いは、カード会社に一本化できるため、振込手数料の節約につながります。従業員用の追加カードを活用すれば、経費精算や仮払いも不要になり、さらに振込手数料を節約できるでしょう。
加えて、法人カード(ビジネス・カード)も支払い額に応じたポイントを獲得でき、獲得したポイントは基本カードに集約されることが一般的です。獲得ポイントが分散せず効率的に貯められ、貯まったポイントはカタログギフトなどに換えて従業員に還元する、備品や設備などの購入代金にポイントを充当して経費削減に役立てることもできます。
・キャッシュフローの改善
仕入れなどで法人カードを利用した場合、支払い先が数社にわたったとしても、実際に支払いを行う日は、クレジットカードの支払日のみです。カードを利用した支払いは、即日キャッシュアウトせず、カード会社への支払い日に集約されます。そのため、カードを利用した日から実際の支払日(カードの支払日)までの猶予が生まれ、資金の調整もしやすくなるでしょう。
・ビジネスに特化した付帯サービスを利用できる
カードにより付帯サービスはさまざまですが、前述した会計ソフトとの連携のほか、ETCカードの発行など、ビジネスに関連したサービスが充実しています。
アメリカン・エキスプレスの場合は、ビジネスのみならず、幅広いシーンで活用できる付帯サービスが備えられているのが特長です。詳細は後述するアメックスが発行する3つの法人カード(ビジネス・カード)の特長と選び方で解説します。
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法人カード(ビジネス・カード)の注意点
法人カード(ビジネス・カード)の注意点
法人カード(ビジネス・カード)を活用するうえで、気を付けたい点もあります。
・予定している金額を支払えるか
事業形態に合わせて、利用可能金額が十分か確認することが重要です。前述したように、法人カードは従業員の細かい経費精算だけでなく、大きな金額が必要になる仕入れ、広告出稿費用、法人税の支払いなどへの利用も考えられます。そのため、法人カードで支払う可能性がある費用を洗い出し、利用可能額が不足しないよう、事前にしっかり確認しましょう。
・運用ルールの制定が必要
従業員用の追加カードを発行したり、社用車で利用するETCカードを発行した場合は、カード利用の透明性を担保する必要があります。領収書の提出方法や提出期限など、定例明確にルールを取り決めておきましょう。
アメックスが発行する3つの法人カード(ビジネス・カード)の特長と選び方
アメックスが発行する3つの法人カード(ビジネス・カード)の特長と選び方
アメリカン・エキスプレスでは、ビジネス用のクレジットカードを「ビジネス・カード」と呼称しています。
現在発行しているビジネス・カードは3種類。アメックスの場合は、カードのステータス(カードの色)ではなく、会社や事業の利用状況に合わせた利用可能額が設定されます。そのため、より、カードの付帯サービスなどの特長に重点を置いて選べるのが大きなメリット。それぞれ、下記のような特長があります。
カード名称 | 年会費(税込) | 特長 |
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード | 165,000円 | ・出張、会食など電話1本で手配できる専用デスク ・ラグジュアリーホテルの優待や空港ラウンジ利用など |
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード | 36,300円 | ・デジタル機器の優待をはじめとした、ビジネス拡大のサポート ・最高1億円の旅行傷害保険など充実の保障内容 |
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・グリーン・カード | 13,200円 | ・会計ソフトのデータ連動など、基本のビジネス・サポート ・ビジネスに集中できるサービスと各種補償 |
カード名称 | 年会費(税込) | 特長 |
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード | 165,000円 | ・出張、会食など電話1本で手配できる専用デスク ・ラグジュアリーホテルの優待や空港ラウンジ利用など |
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード | 36,300円 | ・デジタル機器の優待をはじめとした、ビジネス拡大のサポート ・最高1億円の旅行傷害保険など充実の保障内容 |
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・グリーン・カード | 13,200円 | ・会計ソフトのデータ連動など、基本のビジネス・サポート ・ビジネスに集中できるサービスと各種補償 |
もちろん、ビジネス・サポートをはじめとした、多彩な付帯サービスも利用できます。アメックスのすべてのビジネス・カードで利用できる付帯サービスの一例をご紹介しましょう。
- 会計ソフト(弥生会計ラインアップ、クラウド会計ソフト freee会計)との連携
- 請求業務効率化サービス「請求管理ロボ」(ROBOT PAYMENT)
- ETCカードの無料発行
- 取引先やパートナー探しに活用できる、アメックス主催のビジネス・カード会員限定イベント「ビジネス・マッチング」への参加
- 「ペイフレックス® for Business」を利用し、「あと分割」や「あとリボ」に支払い方法を変更可能
- ビジネス・カードの活用方法の相談ができる、専門のコンサルチームがいる
- 一時的な利用可能金額の拡大など、状況に応じて相談ができる
- カードを利用できる仕入れ先の紹介やボーナスポイントを獲得できるキャンペーンが開催されている
ビジネス・ゴールド・カード、ビジネス・プラチナ・カードであれば、さらに幅広いサポートを受けられます。
たとえば、ビジネス・ゴールド・カードなら、ビジネス拡大に役立つ、以下のサービスのキャッシュバックや値引きなどの優待特典を受けることができます。
- 新規顧客の集客などに役立つ「Yahoo!広告」
- 店舗の会計のキャッシュレス決済を後押しする「Square(スクエア)」
- クラウドソーシング仕事依頼サイト「Lancers」
- 即日掲載可能のアルバイト・パート求人募集サイト「バイトル」
そして、さらに手厚いサポートが付帯するのが、ビジネス・プラチナ・カードです。
- 「フリー・ステイ・ギフト」でカードの更新ごとに国内ラグジュアリーホテルの1泊2名分の無料宿泊がプレゼントされる
- 「プライオリティ・パス・ラウンジ」やアメックスのカード会員だけが利用できる「センチュリオン・ラウンジ」など、プレミアムな空港ラウンジを無料で利用できる
- 出張や会食の手配などを、24時間365日、いつでも電話1本ですぐに代行してくれる「プラチナ・セクレタリー・サービス」を利用できる
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ビジネス・カードは、ビジネスステージとマッチした付帯サービスを見極めるのがポイント。大切なパートナーとなるビジネス・カードにどのようなサポートを求めるのか、どのようにカードを活用したいかを念頭に、自社または自身に最適な1枚を手にしましょう。
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・カード」
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法人カード(ビジネス・カード)の申し込みはオンラインで可能
法人カード(ビジネス・カード)の申し込みはオンラインで可能
アメックスのビジネス・カード申し込みは、公式ウェブサイト上からオンラインで行うことができます。
参考:アメリカン・エキスプレス「ビジネス・カード」
個人事業主・法人で、申し込みに必要な書類が異なるため、それぞれ必要な書類を紹介します。
・個人事業主の場合
個人事業主がアメックスのビジネス・カードを申し込む際には、以下の書類が必要です。
- 代表者の本人確認書類
本人確認書類として認められるのは、以下の書類です。コピーを提出します。
【本人確認書類一覧】
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 各種健康保険証
- 住民票の写し
- マイナンバーカード(個人番号カード)(表面のみ)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
・法人の場合
法人がアメックスのビジネス・カードを申し込む際には、以下の書類が必要です。
- 代表者の本人確認書類
- 商業登記簿謄本・登記事項証明書のいずれか
法人であっても、代表者の本人確認書類のコピーの提出が必要になります。
本人確認書類として認められるのは、前述した【本人確認書類一覧】と同じです。
加えて、商業登記簿謄本または登記事項証明書のいずれかを提出する必要があります。オンライン、または、住んでいる地域管轄の法務局で入手するようにしましょう。これらの書類は、法人の実在性を確認するために用いられます。
個人事業主・法人ともに、申し込み後アメリカン・エキスプレスによる入会審査が行われます。ビジネス・カードは申し込みからカード受け取りまで個人事業主の場合3週間程度、法人の場合5週間程度の時間がかかるため、余裕を持って申し込みを行うようにしましょう。
アメリカン・エキスプレス®・
ビジネス・ゴールド・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードは、スタートアップからエンタープライズまで世界中のビジネスオーナーに⽀持されています。
アメリカン・エキスプレス®・
ビジネス・ゴールド・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
個人事業主/中小企業をサポートする、アメリカン・エキスプレスのビジネス・カード
アメリカン・エキスプレスのビジネス・カードは、スタートアップからエンタープライズまで世界中のビジネスオーナーに⽀持されています。