日本一のお茶どころとして知られている静岡県。そんな静岡でお土産を買うなら、やはりお茶を使った抹茶スイーツは外せません。一口に抹茶スイーツと言ってもその種類は数知れず、その美味しさやクオリティには定評があります。

今回は、静岡県の1店舗限定で買える貴重なもの、製茶店発のこだわりがぎゅっと詰まったものなど、絶品抹茶スイーツを厳選してご紹介。どれも「おいしい！」と相手に喜んでもらえるものばかりです。 

「食べるときに飲み物がいらない」と言われるほどのしっとり感と、ケーキのようなふんわりした口当たりが魅力のバウムクーヘンで知られる「治一郎」。関東や関西にも店を構えていますが、実は静岡県生まれの菓子ブランドで、本店は静岡県浜松市にあります。独特なブランド名は、地道な努力を重ねてこの名菓を生み出した、当時の職人の名から付けられたそう。

ラスクやガトーショコラ、バターカステラなどのお菓子がラインナップするなかでも、やはり注目は定番人気の「治一郎のバウムクーヘン」。

浜松市の遠鉄百貨店でしか買えない「静岡抹茶バウムクーヘン」は、静岡を訪れた際にぜひチェックしてほしい逸品です。静岡県産の茶葉から作りだした上質な抹茶を練りこんでおり、甘味の奥にほのかな苦味を感じられる奥深い味わい。口当たりがよく、抹茶本来の風味が楽しめます。オンラインショップでの取り扱いもないため、特別感たっぷりのお土産として喜ばれること間違いなしでしょう。

静岡県で製茶問屋を営むお茶メーカー「おやいづ製茶」がプロデュースし、厳選した静岡県産の抹茶をたっぷり使った自家製抹茶スイーツを提案する「雅正庵（がしょうあん）」。

「生クリーム大福 鞠福（まりふく）濃い抹茶」で使用される抹茶には、静岡県内の提携農家が栽培した上質な一番茶を使用。雅正庵の他製品の3倍も茶葉を練り込んだという濃厚な抹茶クリームが特徴で、羽二重餅を使った皮の細やかなきめとやわらかな食感がたまりません。芳醇な抹茶の風味が損なわれないよう、あんこは甘さ控えめの北海道産小豆のみを使用。抹茶クリーム、こしあん、羽二重餅という3層の絶妙なハーモニーが味わえます。

冷凍販売なので、そのままアイスのように食べたり、しっかり解凍してとろとろの食感を楽しんだりと、そのたしなみ方は十人十色。個包装なので、お土産として家族や友人に配る際にも便利です。

1907年創業の老舗製茶問屋「丸七製茶」が手がけ、静岡県藤枝市に本店を置く「ななや」は、藤枝抹茶スイーツの専門店。

世界一濃いと話題の「静岡抹茶ジェラート」など、お茶に精通している専門店ならではのラインナップのなか、抹茶好きへのお土産にぴったりなのが「Premium MATCHA 7」。最高級の抹茶を贅沢に使用した、濃さが異なる7種類の抹茶とほうじ茶、計8種類のチョコレートによる、美しい色のグラデーションが目を引きます。

なかでも、濃度レベル7の抹茶チョコレートは、これ以上濃度を上げることは難しいと言われる限界に挑戦し、ほかでは決して味わうことのできない濃厚さと旨みを実現。抹茶本来の味わいがダイレクトに味わえるチョコレートは、贈った相手も本物の香りと、その滋味に驚くはずです。

高品質なお茶づくりにこだわる「佐々木製茶」が、静岡県掛川市にオープンしたショップ＆カフェ「茶の庭」。茶匠自慢のお茶はもちろんのこと、お茶を使ったスイーツが揃っており、おしゃれな店内はぜひ立ち寄りたい一店。

ここでは、掛川市産の掛川抹茶をたっぷり使用した「抹茶フィナンシェ」が一番人気。使用した抹茶は、直射日光を遮る被覆栽培で鮮やかな緑色に育て、茶葉の蒸し時間を長くして旨みを引き出しているのが特徴です。きれいなグリーンの生地はしっとりした食感で、北海道産小豆がアクセントになっています。濃厚な味わいで食べ応えもあるので、１つ食べただけでも満足感があり、緑茶にもよく合うと定評あり。和と洋が見事に調和した和スイーツは、年齢や性別問わず喜んでもらえる逸品です。

創業100余年という老舗の茶問屋が始めた、日本茶とお菓子のマリアージュを提案するカフェ。日本茶インストラクターで、テレビ番組で「お茶通王」に輝いたという茶匠・前田冨佐男氏が鑑定して選別し、 火入れやブレンド（合組）を施して仕上げた静岡茶やスイーツも販売もしています。

静岡県でお茶以上に大きな存在とも言えるのが、富士山。富士山をかたどった「富士山パウンド」は、まさに静岡ならではのお土産として人気があります。見た目は可愛らしいですが、濃厚な味わいで知られる天竜産抹茶を使用し、お茶本来の香りや渋みを上品に引き出します。最大の特徴は、山麓に見立てた抹茶と、雪に見立てたプレーン、同時に2つの味が楽しめること。春夏はトップにアーモンドナッツが、秋冬はホワイトチョコがかかっており、季節により異なる見た目と味わいが楽しめます。

このほか、茶町KINZABUROでは、富士山パウンドのほかにも、「濃い抹茶ティラミス」など、お取り寄せ可能な抹茶スイーツも充実しています。

さすがお茶どころの静岡県とあって、和菓子から洋菓子まで抹茶を使ったスイーツの宝庫。製茶店がお菓子の製造を手がけているところも多く、味へのこだわりを強く感じます。

静岡県を旅する際は、抹茶スイーツを求めていくつのお店を巡ってみるのもおすすめです。個性豊かな抹茶スイーツに目移りしつつ、誰に贈ったら喜んでもらえるか思いをめぐらせるのも旅の楽しさのひとつ。すぐに訪れるのが難しくても、オンラインショップで購入できる商品もあるので、ぜひ自宅で味わってみてください。

その美味しさに触れたら、次はぜひ静岡県を訪れて、至宝の抹茶スイーツを堪能してみましょう。