【写真付き】福島県「五色沼」の見どころやアクセス方法、周辺スポットを紹介
【写真付き】福島県「五色沼」の見どころやアクセス方法、周辺スポットを紹介
2023/07/31
2023/07/31
ミシュラン・グリーンガイド1つ星の「五色沼」とは
ミシュラン・グリーンガイド1つ星の「五色沼」とは
福島県のシンボル磐梯山の北側に位置する人気観光スポットの五色沼。エメラルドグリーンやコバルトブルーなど神秘的な色の水をたたえる約30の沼が森の中に点在し、訪れる者を惹きつけてやみません。2016年にはミシュラン・グリーンガイド1つ星にも認定されました。
この五色沼は1888年(明治21年)の磐梯山の噴火で誕生しました。山頂北側が水蒸気爆発によって山体崩壊し、岩なだれが川をせき止めたことで数百もの湖沼(こしょう)を形成しました。表磐梯の南側から見る姿とは違い、五色沼側から眺める磐梯山は山体崩壊の跡を残した荒々しい姿をしているのも見ものです。
「五色沼」という名称なのに沼の数はなぜ5つじゃないの?と思ってしまいますが、数ではなく、季節や天候、光の角度などにより、さまざまな色に変化して見えることから「五色沼」名づけられました。
個性豊かな湖沼を巡る、五色沼自然探勝路
個性豊かな湖沼を巡る、五色沼自然探勝路
湖沼とは、周囲を陸に囲まれた湖や池、沼を総称したものです。
全長約4㎞、所要時間約1時間30分程度の散策コース「五色沼自然探勝路」が整備されており、毘沙門沼、赤沼、みどろ沼など個性ある湖沼を巡ることができます。岩がごろごろしていたり、雨が降るとぬかるみができやすい場所もありますが、全体的にアップダウンが少なく、初心者も歩きやすい散策路です。
五色沼自然探勝路の入り口は2カ所ありますが、今回は東側の「五色沼入口」からスタートして、各湖沼の見どころをご紹介します。
・毘沙門沼
ボートに乗って毘沙門沼の奥まで行くと、水の色合いもまた違って見えます。
五色沼入口から歩き始めて5分ほどで見えてくるのが、五色沼湖沼群最大の沼である「毘沙門沼」。ここは湖底から酸性の鉱泉が湧き出していて、ケイ酸アルミニウムの小さな粒子が多量に含まれているため、光の当たり具合により独特の美しい青緑色を見せてくれます。展望台があり、青緑の湖沼と磐梯山をセットで眺めることもできます。
この毘沙門沼は五色沼湖沼の中で唯一、ボート遊びができる湖沼。たくさんの鯉が泳いでおり、実はその中に1匹だけ体に赤いハートマークのある鯉がいます。レアなハートマークの鯉を見つけると、幸せになれる、恋が成就すると言われています。
・赤沼、みどろ沼
緑の木々や水と対比する鉄さび色の淵が特徴の赤沼
「赤沼」は、鉄分を含む水質のため、湖沼のふちにあるヨシなどの草木が鉄さび色に染まり、それが赤沼と呼ばれる所以。絵の具を溶いたような翡翠色の水面が印象的です。
その先にある「みどろ沼」は、赤、青、緑の3色に見える複雑な色彩の水面がとても鮮やか。どちらも小さな沼ですが、散策路からの眺めは良く、湖沼を見る位置や時間帯によって色合いが微妙に変化して見えます。
・弁天沼、るり沼
るり沼にある展望台は、見逃さないように注意が必要です。
全長約4㎞の五色沼自然探勝路のほぼ中間に位置するのが、毘沙門沼に次いで大きな「弁天沼」。展望台もあり、美しいコバルトブルーの沼越しに吾妻連峰の山並みが見えます。沼のほとりにはベンチもありますので、休憩しながらゆっくり景色を眺めるのもおすすめです。
散策路からわずかに外れた場所にあるのが、五色沼の中で最も神秘的と評される「るり沼」。数ある湖沼の中でも透明度がいちばん高く、湖沼の透明度で世界記録を持つ北海道の摩周湖と同等レベルと言われていています。湖底にはウカミカマゴケのカーペットが広がる、青く澄んだ沼。ここにも展望台があり、沼越しに磐梯山が望めます。
・青沼、柳沼
湖沼の色合いがコバルトブルーやエメラルドグリーンにも見える青沼。
るり沼のすぐ脇にある「青沼」は、五色沼湖沼群の中で最も小さく、そして最も水の青さが美しいと言われる湖沼。周囲には森の木々が茂り、神秘的な雰囲気を醸し出しています。青沼の近くには、磐梯山噴火後に私財を投げ打って植林を成功させた偉人・遠藤現夢のお墓もあるので、見逃さないようにしましょう。
最後、西側入口からすぐの「柳沼」は五色沼湖沼群の中で3番目に大きな沼です。風のない日は湖面が鏡のようになり、周囲の木々を水面に美しく反射させます。
このように五色沼自然探勝路沿いで見られる美しい湖沼の数々は、その特性により個性豊かな美しさを見せてくれます。この一帯は国立公園内の特別保護地区(特に厳重に景観を保護する地域)に指定されていますので、動植物や土石等は一切の採集が禁止。また、植生の保護のため、コースの外には出ないようにしましょう。
五色沼へのアクセスとおすすめの巡り方
五色沼へのアクセスとおすすめの巡り方
ビジターセンターは2023年10月ごろから改修のため休館予定です。
五色沼自然探勝路には、毘沙門沼に近い東側、柳沼に近い西側と2つの入口があり、それぞれに駐車場と路線バスのバス停があります。
・バスで行く場合
起点になるのはJR磐越西線「猪苗代駅」です。五色沼・裏磐梯方面行きバス
JR磐越西線「猪苗代駅」より、約30分で「五色沼入口」(東側入口近く)、約40分で「裏磐梯高原駅」(西側入口近く)下車。
・車で行く場合
駐車場は3カ所。東側入口の裏磐梯ビジターセンター(80台)、西側入口の裏磐梯物産館(70台)のほか、五色沼入口観光プラザ(92台)にも駐車場があります。駐車料金はいずれも無料。駐車場に車を停めて五色沼自然探勝路を散策する場合は、先に路線バスで反対側の入口まで行き、駐車場に向かって歩くのがおすすめです。
東側の入口には、裏磐梯の自然や登山道の情報について発信する「裏磐梯ビジターセンター」、観光案内所と休憩スペースを兼ねた「五色沼入口観光プラザ」があります。西側入口には、お土産処や会津の名物グルメが味わえる食事処を備えた「裏磐梯物産館」もあるので、散策の前後にぜひ立ち寄ってみましょう。
また、探勝路の途中にトイレは用意されていないので、出発前に立ち寄るのがおすすめです。
五色沼周辺の人気観光スポット
五色沼周辺の人気観光スポット
現在も茅葺き屋根の民家が30件以上も並ぶ、大内宿。
せっかく福島を訪れたのなら、五色沼から少し足を延ばして、周辺エリアも満喫しましょう。五色沼と一緒に日帰りや1泊2日で立ち寄ることができる人気の観光地をご紹介します。
・会津若松
五色沼からバスで猪苗代駅に戻り、磐越西線で約30分の会津若松。会津藩の城下町として栄え、戊辰戦争の舞台となった会津若松城(鶴ヶ城)のほか、白虎隊ゆかりの歴史的観光スポットが点在しています。二重らせん構造の通路で上りと下り、それぞれ一方通行で建物の中を巡る「さざえ堂」、蔵造りの店や洋館が軒を連ねるレトロな町並みの「七日町通り」が人気です。
・大内宿
車移動の場合は、五色沼から車で約1時間20分で行ける大内宿もおすすめです。江戸時代、関東と会津を結ぶ下野街道の交通の要衝だった宿場町で、現在も茅葺き屋根の建物が立ち並んだ大内宿は、今でも当時の面影をそのまま残しています。大内宿から10㎞ほどのところにある、長い年月の浸食と風化で大川の断崖が削られてできた奇岩・怪石の絶景「塔のへつり」とセットで訪れてみるのはいかがでしょうか。
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