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SDGsの身近な例とは?明日からできる食に関する取り組みを紹介​

SDGsの身近な例とは?明日からできる食に関する取り組みを紹介​

Travel

2023/06/27 

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2023/06/27

SDGsの身近な例とは?明日からできる食に関する取り組みを紹介
SDGsの身近な例とは?明日からできる食に関する取り組みを紹介

「食」を通じてSDGsに貢献しよう

 

「食」を通じてSDGsに貢献しよう

 

2030年までに、持続可能なより良い世界を目指すための国際社会の目標が「SDGs(持続可能な開発目標)」です。近年、多く聞かれるようになった「SDGs」ですが、その意味や目指すところ、実際に個人や企業がどう関わればよいのか、具体的なアプローチ方法を即答できる人はあまり多くないのではないでしょうか。

 

SDGsには、貧困や飢餓、気候変動、エネルギー、ジェンダー平等など、さまざまなジャンルの目標があります。

 

今回は「食」や「食べる事」に関する目標にスポットをあて、私たちが気負わずにできる取り組みをご紹介します。

今、世界が実現を目指しているSDGsとは?

 

今、世界が実現を目指しているSDGsとは?

 
今、世界が実現を目指しているSDGsとは?

SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)は、経済のグローバル化や地球環境の問題を背景に、地球上の誰一人取り残さず、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指そうという国際的な目標です。2015年9月の国連サミットにおいて加盟国の全会一致で採択された、17のゴールと169のターゲットからなっており、すべての国が取り組む普遍的な目標として、日本でも積極的に取り組まれています。

 

なかでも私たちの生活に特に身近なテーマとして「食」に関わる目標も、数多く示されています。

 

■SDGsに示された「食」に関わる主な目標

・目標2「飢餓をゼロに」

・目標3「すべての人に健康と福祉を」

・目標6「安全な水とトイレを世界中に」

・目標14「海の豊かさを守ろう」

・目標15「陸の豊かさを守ろう」

                など

 

参考:外務省「JAPAN SDGs Action Platform」

明日からできる!生活の中でのSDGs

 

明日からできる!生活の中でのSDGs

 
明日からできる!生活の中でのSDGs

日常生活のなかで、誰でもすぐに取り組むことのできる、「食」に関わるSDGsの実践について、私たちがすぐにできる4つの取り組みをご紹介します。

 

(1):マイボトルを持ち歩こう!

ペットボトルやレジ袋などに使われるプラスチックは、自然に還ることが難しい素材であり、特に海の環境を破壊する「海洋プラスチック問題」が大きく取り上げられています。年々リサイクル率が上がってきているとはいえ、日本における清涼飲料用のペットボトルの出荷量は年間で200億本以上と膨大です。

 

プラスチックごみ削減を目的に今すぐできる取り組みは、マイボトルを持ち歩くことです。マイボトルを使うことで使用されるペットボトルの量を減らし、プラスチックごみの削減にもつながります。また、マイボトルを持参するとカフェなどで割引サービスを受けられるなどのメリットもあります。

 

マイボトルを活用する人のために、公共の水飲み場など無料で水道水を利用できる給水場所を「給水スポット」としてGoogleマップ上に示す、「Refill Japan(https://www.refill-japan.org/)」というサービスもあります。

 

(2):フードロスをなくそう!

「フードロス」とは、本来は食べられる状態であるのに捨てられてしまう食品のこと。農林水産省の発表によると、日本全体でのフードロスは年間522万tという膨大な量で、日本人一人当たりに換算すると、年間で41kgにもなります。これらのフードロスは、飲食店など事業活動に伴って発生する「事業系フードロス(275万t)」と、各家庭から発生する「家庭系フードロス(247万t)」の2つに大別されます。

 

家庭系フードロスを出来るだけなくすために、次のような取り組みが挙げられます。

 

■買い物で

・買い物の前に、冷蔵庫など食品の在庫を確認し、無駄買いをなくす

・すぐ食べるものは賞味期限や消費期限が近いものを選ぶ

・少量パックやばら売りを上手に利用。余らせず、常に新鮮な食材を使用できるメリットも

 

■調理や保存

・食べきれる分だけ調理する

・食材はできるだけ余すところなく使う

・適切に食材を保存する

・保存している食材を忘れないよう冷蔵庫の配置を工夫する

 

■外食

・食べきれる分だけを注文する

・分量を選べる場合は最初から調節して注文する

 

例えば消費者庁は、食材を余すことなく使用できる「使い切りレシピ」「リメイクレシピ」を大手レシピサイトに掲載しています。また、食材を余すことなく使える切り方など、食材の切りすぎによるフードロス削減に向けて発信されている情報もたくさんあります。長持ちする食材の保存方法など、改めて見直してみると新たな発見があるかもしれません。

 

 

(3):生ごみを循環させよう!

家庭から出る生ごみは、コンポストを利用することで資源として循環させることができます。「コンポスト」とは、生ごみや落ち葉に酵素などを加えて発酵させることで堆肥を作る容器のこと。同じく、「キエーロ」という、土壌菌により生ごみを分解させ堆肥にする生ごみ処理容器もあります。

 

家庭から出る生ごみを堆肥に変え、家庭菜園などに利用し野菜などを育てることで、食品の循環サイクルが生まれます。

 

最近では、マンションなど集合住宅でも気軽に使える、小型のコンポストやキエーロも販売されています。バッグ型のコンポストであれば臭いも感じづらく、また、キエーロの場合は生ごみを土に埋めるため臭いがありません。分解できる分量や期間など、自分の生活サイクルに合わせて検討してみましょう。また、家庭用コンポスト購入について補助金を交付している市町村もありますので、行政に確認してみるとよいでしょう。

 

(4):地産地消を応援しよう!

地産地消とは、「地元で生産されたものを地元で消費する」こと。スーパーなどで売られている食品の多くは、全国各地から運ばれてきますが、物流にともない燃料が消費され二酸化炭素(CO2)が排出されています。地産地消を応援することにより、CO2排出量の削減が期待できます。

 

CO2は地球温暖化の大きな原因のひとつと言われているので、地産地消を応援することはSDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」に関わります。さらに地産地消を実行することは、地域の持続可能な農業や漁業を支えることにもつながります。

 

地元で収穫された食材を積極的に購入して家庭で使うほか、地産地消を特長にした地域のレストランなど飲食店を応援することも、「食」のSDGsにつながるでしょう。

さらに一歩踏み込んだ貢献方法も!

 

さらに一歩踏み込んだ貢献方法も!

 
さらに一歩踏み込んだ貢献方法も!

毎日の生活のなかでできる「食」のSDGsから、さらに一歩踏み込んだ取り組みも進んでいます。

 

■余ってしまった食品を、必要なところへ

主に企業や農家などから「まだ食べられるが余ってしまった食品」を寄贈してもらい、食べ物を必要としている人や団体に届ける活動が「フードバンク」です。一方で、主に家庭で余った食品を持ち寄り、フードバンクや福祉団体などに寄付することを「フードドライブ」と言います。行政やスーパー、一部コンビニエンスストアなどでもフードドライブを受け付けている店舗があります。ただし、缶詰やレトルト食品など、持ち込める食品の種類が決められていることが一般的です。

 

■環境に配慮した新しい食品の活用

家畜が排出するCO2などによる環境問題への対策として、大豆やエンドウ豆など豆類や小麦たんぱく(グルテン)を使った「代替肉」を使用することも注目されています。代替肉は高たんぱく低カロリー、コレステロールもゼロなことから、環境だけでなく体にも優しい食材です。

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