日本の「信用スコア」とアメリカの「クレジット・スコア」の違いは?
日本の「信用スコア」とアメリカの「クレジット・スコア」の違いは?
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2025/01/28
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2025/01/28
クレジットカードやローンなどの、支払いに関する客観的な取引事実をもとに算出した「指数」と、その「算出理由」を提供・開示するサービスが「クレジット・ガイダンス」です。クレジット・ガイダンスとはどのような情報なのか、クレジット・ガイダンスの指数は、すでにアメリカで利用されている「クレジット・スコア」と、どういった違いがあるのかを合わせて解説します。
「信用スコア(クレジット・ガイダンスの指数)」とアメリカで利用されている「クレジット・スコア」の違いとは?
「信用スコア(クレジット・ガイダンスの指数)」とアメリカで利用されている「クレジット・スコア」の違いとは?
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・信用スコア(クレジット・ガイダンスの指数)とは
信用情報機関である株式会社シー・アイ・シー(CIC)に登録された情報の中から、「支払状況」「残高」「契約数」「契約期間」「申込件数」の、客観的な取引事実を分析して支払い能力を数値化したものが、クレジット・ガイダンスの指数です。
クレジット・ガイダンスの指数は、日本版の「信用スコア」とも呼ばれており、指数に加え、指数の算出理由を合わせた情報を「クレジット・ガイダンス」と言います。
消費者は所定の手続きを行えば、自身のクレジット・ガイダンスを確認することができます。加えて、2025年4月1日以降は、CICに加盟しているカード会社やローン会社などが、与信審査(支払い能力の調査)に限定して確認することができる予定です。
・クレジット・スコアとは
主にアメリカで用いられている指数で、クレジットカードをはじめとする信用販売や融資の与信審査に加え、携帯電話や賃貸契約、進学や就職など、個人の信用度が重要視されるシーンで利用されています。そのため、アメリカの人々は日ごろからクレジット・スコアを意識することが多いと言われています。代表的なクレジット・スコアは「FICO(ファイコ)」です。
このように「数値化された信用度」という意味では、クレジット・ガイダンスの指数とクレジット・スコアは同じように思えますが、日本のクレジット・ガイダンスの指数は、情報の提供先や利用目的が厳しく限定されています。
▼クレジット・ガイダンスについてはこちらの記事で解説しています
日本で信用スコア(クレジット・ガイダンスの指数)が利用される範囲は与信審査のみ
日本で信用スコア(クレジット・ガイダンスの指数)が利用される範囲は与信審査のみ
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前述したように、日本では情報の提供先・利用目的を限定しており、「与信審査」にのみ利用できます。アメリカのように、進学や就職時などに利用されることはありません。
その理由は、クレジット・ガイダンスが提供される目的を確認すると分かります。クレジット・ガイダンスを提供する目的は、「クレジットカードや各種ローンなど、消費者の与信を適正に設定し、多重債務や自己破産を未然に防ぐこと」です。そのため、前述したようにクレジット・ガイダンスが利用されるのは与信審査のみに限定されています。
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