プロに聞く、クレジットカードのかっこいいサインの書き方
プロに聞く、クレジットカードのかっこいいサインの書き方
2024/03/15
2024/03/15
スマートなサインの書き方とクレジットカードのサインのルールを紹介
スマートなサインの書き方とクレジットカードのサインのルールを紹介
クレジットカードでの支払い時に求められるサインを、さらりとかっこよく書けたらとてもスマートです。クレジットカードの利用時だけでなく、ビジネスシーンでの契約書、パスポートやホテルのチェックイン時など、サインを求められるシーンは意外と多いもの。そんなときに周りから一目置かれる、かっこいいサインを書くためのポイントはどこにあるのでしょうか?
カッコいいサインをさらりと書きこなせるようになるコツ、自分だけのサインを持つメリットを、創作サイン専門店 「サインの達人」を主宰する西川恭央さんに教えてもらいました。
あわせて、改めて理解しておきたいクレジットカードのサインのルールも紹介します。
かっこいいサインを書くコツ
かっこいいサインを書くコツ
「サインは自身のステータスや信頼性を表す大切なアイテム」と言う西川さん。手書きサインのプロである西川さんに、サインをかっこよく書くポイントを、実際のオリジナルサインを例に教えてもらいましょう。
カッコいいサインを書くうえで押さえておきたい大きなポイントは、以下の3つです。
1)全体のバランスを意識する
2)特徴となる文字を1つ決める
3)正しい書き順にこだわらない
意外とシンプルで驚くのではないでしょうか。では、それぞれ具体的に見ていきましょう。
1)全体のバランスを意識する
画像提供:サインの達人
こちらは「安部聡」さんの漢字のサイン例です。
「躍動感を意識して、大胆かつエレガントなデザインにまとめました。全体のバランスを意識しながら、左右の重さが均一になるように整えたのがポイントです」(西川さん)。
1字目の「安」と、最後の「聡」の「心」の部分の両方に動きを出したのが特徴。左右で対になっているような印象で、好バランスです。
2)特徴となる文字を1つ決める
画像提供:サインの達人
英字のサイン。例は「Nobukazu Watai」さんです。
「名前の1文字目のNを強調し、名字の1文字目のWも大きくすることでバランスを取っています。たとえば苗字を『W』だけにし、『Nobukazu W』のように短縮して使えるのもこのデザインのポイントです」(西川さん)。
強調する文字を大きくするとともに曲線や直線を組み合わせると、よりインパクトが生まれます。
3)正しい書き順にこだわらない
画像提供:サインの達人
こちらは「Akihiko Kondo」さんの英字のサイン例です。
「海外で人気のデザインで、シャープでありながらやさしい印象を表現しています。斬新なデザインは書き順がポイント。大文字の『A』は三画で書くのが一般的ですが、こちらのサインでは最初に右から左へと下線を引っ張り、『A』をひと筆で書いています」(西川さん)。
思い切りが必要なので、バランスを掴むまでは少し練習が必要かもしれません。通常の書き順にとらわれずに、できるだけ少ない画数で書けるようなデザインを考えると、流れるようなかっこいいサインがつくれます。
さっそくご自身の名前と前述した3つのポイントで相性のいい手法を見つけ出し、スマートに書けるサインを練習してみましょう。もちろん、「サインの達人」などのプロに、唯一無二のオリジナルサインを依頼してみるのもおすすめです。
クレジットカードのサインにルールはある?
クレジットカードのサインにルールはある?
次に、クレジットカードの裏面、利用時にするサインの文字に関する基本のルールを紹介します。筆記体やくずし字のサインは見た目も華やかでかっこいいですが、クレジットカードのサインとして使用しても問題ないのでしょうか?
実はクレジットカードのサインは、漢字、ひらがな、英字などを自由に使うことができ、文字の種類に制限はありません。また、必ずしもフルネームで書く必要はなく、名字だけや名前だけ、ニックネーム、イニシャルでも大丈夫です。そのため、筆記体やくずし字でも問題なく、サインを考える際にも、さまざまなパターンで検討できます。
クレジットカードになぜサインが必要なのか
クレジットカードになぜサインが必要なのか
クレジットカードの場合は、手元に届いた直後に記載するカード裏面のサイン欄、また決済時のレシートにサインを求められることがあります。サインが必要な理由、カード裏面に記載する署名欄に関する注意点を紹介します。
・カード裏面にサインが必要な理由
クレジットカードは、利用者が審査をクリアしているという信用のもと「後払い」ができるシステムです。加えて、カード裏面のサインと決済時にレシートにするサインと照合することで、「カードの利用者=カードの所有者」ということを証明し、利用者が支払い内容を了承したことの証明、さらには第三者による不正利用の防止にもなります。
そのため、基本的にカード裏面と支払い時のサインに相違があると決済ができません。サインが違うと本人確認ができないからです。
・カード裏面の署名欄に関する注意点
1)所有者本人が記入し、空欄のままにしない
クレジットカード裏面の署名欄へのサインは、必ず所有者本人が直筆で記入します。
署名欄が空欄のクレジットカードは店側に使用を断られる場合があるほか、万が一、他人の手に渡ってしまったときに不正利用をされてしまうリスクにもつながります。また、カード裏面の署名欄が空欄の場合、不正利用や盗難の被害に遭ってしまっても、補償の対象にならない場合があります。
2)油性ペンで記入
有効期限まで使い続けても文字が消えないように、油性ペンなどで記入しましょう。
3)文字の訂正はできない
サインに訂正の痕跡のあるカードは使用できないため、修正液や二重線で訂正することは不可です。もし書き損じてしまった場合は、カードを再発行してもらう必要があります。
・決済時にサインが不要なケース
最近では、決済時にサインが不要なケースも増えてきています。たとえば、専用端末にカードを入れ、4桁の暗証番号を押して支払うICカード決済や、カードをかざすだけで支払えるタッチ決済などです。
ただしサインをせずに決済する場合、決済金額に上限があったり、分割払いが選択できないことがあります。
タッチ決済についてはこちらの記事で紹介しています。
手書きサインの価値とは?
手書きサインの価値とは?
世の中のIT化が進むにつれて、ビジネスシーンでは印鑑も電子印鑑に置き換わるなど、電子化が広がりつつあります。しかし、タブレットにタッチペンでサインをするといった状態の変化はあっても、サインをする機会は思いのほか減っていないのではないでしょうか。
顧客の名前に合わせてオリジナルサインを作成してくれる創作サイン専門店 「サインの達人」主宰の西川さんも、「印鑑文化が衰退していくなかで、手書きサインは文書に個人のアイデンティティを明確にし、信頼性を高める要素になっています。デジタル技術の進化と並行して、伝統的な手書きサインが新たな価値を見出す時代だと感じています」と言います。
そのため、オリジナルサイン作成依頼の目的は、ビジネス書類へのサイン、ホテル・空港・ゴルフ場でのチェックイン、ゲストブック(芳名帳)のほか、著名人の場合は著書などへのサインを想定する人が多いそう。確かに自分の名前を普通に書くだけのサインより、スタイリッシュなサインを書けるようになるとスマートです。
画像提供:サインの達人
西川さんも「かっこいいサインを書けると、スマートな印象を与えられるというメリットがあります」と言います。顧客には車、時計などにこだわりのある人も多く、オリジナルサインを持つことを「自分への投資」として考えているケースも多いのだとか。
「ほかにも、自信を持ってビジネスができる、自分自身をブランド化できる、コミュニケーションが広がるといったメリットを実感していただいています。オリジナルサインを持つことで、自然と身なりが整いはじめる方もいらっしゃいますね」(西川さん)。
はじめてのアメリカン・エキスプレス
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アメリカン・エキスプレスは、日常のあらゆるシーンで役立つサービスや補償をご用意しています。
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